山梨学院広報室
文部科学省現代GP採択事業
子育て支援情報交換会 県内初の試みに17施設参加
『求められるもの』『資質』『地域社会に位置づく』などで意見交換

山梨学院短期大学(三神敬子学長)3月1日、山梨学院大学附属幼稚園子育て支援センターで平成17年度文部科学省現代GP採択事業「子育て支援情報交換会」を行った。三神学長は「国は少子高齢化の中で保育所保育指針の改定をはじめ、本気で子育て支援を行おうとしている。当事者である我々には、保育内 容の充実をますます図らなくてはならない。それは単なる家庭養育の補完でなく、家庭そのものへの支援でなくてはならない。子どもは家庭を大地として性格をつくり人格を築いて、人間の尊厳をうちたてていく。その視点を持って、地域の特性を生かして『子どもの最善の利益』のために働きたい。今回その同じ目的を持っている 先生方と、子育て支援情報交換が出来ることを嬉しく思います」と挨拶した。参加した17施設の保育者25名と山梨学院短期大学の6名が加わり3班に分かれて、(1)これからの子育て支援センターに求められるもの。(2)子育て支援に従事する保育者に求められる資質とは。(3)子育て支援センターを地域社会に位置づけていくには、などの情報交換を活発に行った。


▲山梨学院短期大学保育科の横山順一准教授は、「山梨学院短期大学は、平成17年度文部科学省現代GPに『少子化問題に対する地方短期大学の取組〜学生の子育て支援力育成と地域子育て支援事業へのサポートを通して〜』が採択されました。その活動は、(1)学生の子育て支援力の育成として、平成18年度に『子育て支援論』の開講、 『子育て支援実習』の実施をスタートさせました。(2)地域子育て支援事業へのサポートとして、平成18年の3月と5月に『子育て支援に関わるシンポジウム』の開催、『[子育てサークル][あずかり保育の実践]』のDVD制作などを行ってきました。本日の子育て支援情報交換会は、現代GPの取り組みの最後の事業とし て開催いたしました」と会の趣旨を述べた。
▲分科会では、参加者は3班に分かれて、(1)これからの子育て支援センターに求められるもの。(2)子育て支援に従事する保育者に求められる資質とは。(3)子育て支援センターを地域社会に位置づけていくには、などの情報交換が活発に行われた。
▲全体会では、分科会の代表が各班で話し合われた内容などを発表した。
▲A斑を代表して和泉愛児園チャイルドセンター和泉子供館の広瀬光子先生が「参加者は『保育園、幼稚園、カトリック園などと多様で、特色があり大変勉強になった。』『グループに一人だけ男性の保育者がいました。保育に男性が関わっている。子供たちに母親の役割だけでなくて父親の役割も大切だということを実感した。』『これから子育て支 援センターが地域の文化とどう関わっていくのか重要。』『我園は日本で初めて子育て支援センターをつくったが、こんなに多くの子育て支援センターが生まれて、情報交換ができるようになって良かったと思う』」などの意見交換がなされたことを披露した。
▲B斑を代表して池田第二保育園の平出里美先生が「『子どもの安全を守り、皆で楽しく場を利用するには指導力が問われる。』『保育者に求められる資質新しい学ぶ力を必要。』『子育て支援に参加してくださる母は救われますが、本当に家にいて、悩んでいる母への支援をどうしたら良いのか。』『保育者は心にゆとりを持って、常に気持ちを安定させていることが肝要。』『子育て支援の重要性を、市や県にアピールして基盤ができれば嬉しい。』『またこのような機会が持てたら嬉しい。』」 などの意見交換がなされたことを披露した。
▲C斑を代表して山梨学院大学附属幼稚園子育て支援センターの市川留立子先生が「『最初は、金銭面や運営方法が分からないなどで試行錯誤を重ねた。』『噂で子どもがあっちに行ったり、こっちに来たりする。』『各子ども支援センターとの情報交換の仕方が分からないでいた。』『子どもを集める方法。』『子育て支援センターは0歳から18歳ま での支援を考えられるのではないか。』『地域に根ざして行く。』『母に対すねアドバイスは、自ら子どもに向き合う力を育てることが肝心。』『子育て支援センターは子どもの人格形成の拠点になれば良い。』」などの意見交換がなされたことを披露した。
▲その他に「『情報交換して皆が良くなって行けば良いと思った。』『それぞれの特色を生かし進めていけば良い。』『4月に開園するにあたりとても参考になり、不安が吹き飛びました。参加してとても良かった』」などの意見が出された。
▲山梨学院大学附属幼稚園子育て支援センターの滝沢まゆみ主任は「今日は子育てに携っている先生方の貴重な体験を伺えて、大変勉強になりました。子どもと保護者に幸せになってもらいたい。『子どもが笑顔で溢れている』という良い方向に行けるように、子どもと保護者とともに育ち合える環境を整えて行きたい。また、皆様ととも に手を携えて、より良い子育てを目指して行けたらと思いました」と閉会にあたって締めくくった。
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