山梨学院広報室
北京五輪代表の大崎悟史(NTT西日本)
母校の山梨学院大学長を表敬訪問
〜ワンランク上の力をつけ 金メダルにこだわりたい〜

男子五輪マラソン代表の大崎悟史選手(NTT西日本・清風高)は3月12日、母校の山梨学院大学の古屋忠彦学長を訪ねて表敬した。古屋学長は「マラソンはオリンピックの花形。日本中が期待している。そのプレッシャーを、はりあいにかえてもらいたい。大崎選手と尾方選手は新しい歴史を切り開いてくれ た。後輩の希望の星となった。オリンピックでは悔いの残らない戦いをしてもらいたい」と激励。大崎選手は「世界選手権大阪大会で入賞とメダルは違うことを思い知らされた。メダルを獲得するためには、ワンランク上の力をつけないといけない。5か月あるのでしっかり練習して、出場する限りは勝負にこだわり金メダルを目指した い」と述べた。大崎(32歳)は、昨年の世界選手権大坂大会6位、びわ湖毎日3位(日本人トップ)が、日本陸上競技連盟に評価され、3歳先輩の尾方剛選手(中国電力・山学大・熊野高・35歳)と佐藤敦之選手(中国電力・早大・会津高・30歳)とともにマラソンの北京五輪代表に選ばれた。


大崎選手は「母校に、オリンピック出場の報告が出来て嬉しい。ここで満足するのではなくてオリンピックで頑張りたい。ベストの状態でスタートラインに立てれば勝負できる。世界はスピードと揺さぶりが激しい。入賞とメダルの差は大きいので、5か月あるのでしっかり練習して、戦う限りは金メダルを目指 したい。そのために、北海道を拠点に走り込みと、スピードを養うために10,000メートルで自己ベストを出したい。具体的には、4月・5月は5,000メートルと10,000メートルのトラック競技でスピード強化を図り、6月・7月・8月は北海道で2週の4セットか3週の3セットかの合宿で走り込みをしたい。箱根 でプレッシャーを味方にすることを学んだので、オリンピックへのプレッシャーはない。北京の暑さは、大阪大会の暑さを経験しているので大丈夫だと思う。それより、北京の硬い路面の対策が必要。北海道は路面が硬いので良い練習場所となり、その強化になると思う。それにシューズも工夫したい。北京は尾方先輩と一緒なので 心強い。尾方先輩とはメール交換している。横にいてくれるだけで安心する。反面、世界選手権大阪大会で尾方先輩が5位で私が6位と負けたので、北京では勝ちたい。駅伝競技部の後輩には頑張りを見てもらい励みにしてもらいたい」と目を輝かせて述べた。

上田誠仁監督は「大崎、尾方の2人が選ばれた朗報を聞き、弾けるような喜びではなく、しみじみとした感動を味わった。尾方が4年の時、大崎は1年生だった。尾方は1993年に入学、2年生の時に10区で区間賞、2度目の総合優勝に貢献してくれた。大崎は1996年に入学、3年・4年と10区を走り 3年時に区間賞、4年時には主将を務めてくれた。二人には、大学時代に不遇という負のイメージがある。大崎は1・2年の時、喘息と肺欠症などで苦しんだ。尾方はストレスで全身脱毛症となった。ともにスランプを経験した。そのネガティブな時に二人は苦労から得る力をひたむきに蓄積した。そして、社会人になり揉まれ家族 も出来て逆境を力に変え、その苦労が花開いている。競技者として、柱に楔(くさび)を打ち込み揺るぎなく大きく成長してくれている。北京では、清々しい気持ちでスタートラインに立ってもらいたい。必ず栄光を手繰り寄せられる。また、二人は後輩へ、苦しい時こそひたむきな努力が必要と、メッセージを送ってくれた」と語っ た。
アルバム12

 
 
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