平成19年度 山梨学院大学・同大学院(古屋忠彦学長)、山梨学院短期大学・同専攻科(三神敬子学長)は3月15日、同校古屋記念堂で合同卒業式、学位授与式、修了証書授与式を挙行した。山梨学院大学907名、山梨学院短期大学379名、専攻科9名、大学院42名の1,337名が卒業式に臨んだ。在学中に顕著な活躍で大学の名声を高めた功績者に贈られる創立者古屋賞には、女子ホッケーの日本代表としてワールドカップに出場、キャプテンとして全日本学生ホッケー選手権大会2連覇を達成するなどの活躍をした飯村美香さん、ショートトラックスピードスケートの日本代表としてワールドカップに出場、全日本選抜総合優勝、キャプテンとしてチームを優勝に導くなどの活躍をした伊藤潤二さん、スピードスケートのユニバーシアード日本代表で女子パシュート銅メダル、全日本学生スピードスケート選手権大会で3冠を達成、キャプテンとして日本学生氷上競技選手権大会で5年ぶり3回目の優勝と寛仁親王妃牌に導いた名取英理さんが受賞した。
▲古屋大学長から、法学部の法学科302名、政治行政学科177名、商学部商学科214名、経営情報学部経営情報学科214名の総代へ卒業証書が授与された。また、大学院の社会科学研究科公共政策専攻19名、法務研究科法務専攻23名の総代へ学位記が授与された。
三神短期大学長から、食物栄養科154名、保育科157名、経営学科68名の総代へ卒業証書が授与された。また、専攻科の食物栄養専攻4名、保育専攻5名の総代へ修了証書が授与された。
▲古屋大学長は「皆さんにはスクラップ・アンド・ビルドの理念を生かし、自己を高め、新たなものをすすんで創造することなどして、混迷の時代をものともせずに、ドンキホーテのスピリットを持ち、それぞれの進む路で大きな志を立て、充実した人生を切り開かれるよう心より祈念します」と式辞を述べた。
▲卒業生を代表して、法学部法学科の久保寺美香さんは「私たちは新しいスーツに身を包んで大学の正門をくぐり、全国から海外から集まってきた仲間と出会いました。山梨学院は施設、設備が素敵に整備され、先生方がとても親身で充実した勉強ができました。また、お正月の箱根駅伝は全国放送され本学の名声は大いに高まりました。この活躍を知らない人は 日本に誰一人いないのだと思うとき、私たちは母校愛をわき立たせ誇らしい思いを抱きました。こうした強化育成クラブをはじめとするスポーツ活動は、私たちに勇気を与え、健全な精神を培うための土台となる尊いものだと確信しております。私はチアリーダー部の一員として、毎日の練習に励んでまいりました。華やかに見える 活動にも、苦しみや悩みがあり、その中から深い喜びや信頼を学びました。このような経験が真の豊かな人間性を生み、本当の幸福を創っていくのだと、また多くの人たちと交流し触れ合いながら他人を思いやることの大切さを学びました。こうした貴い時間がこのキャンパスで流れ、皆で共有できたことを幸せに思います。ここで 学び得てきたことをもとに、正しい道を選択し、より良い社会の創造に貢献していきたいと心しています」と答辞を述べた。
■創立者古屋賞に輝いた伊藤潤二(法学部法学科卒)さんは「大学生活は、『楽しかった』の一言。勉強にスポーツに全力で頑張った。勉強では公民の教員免許も取得できて満足している。競技生活での思い出は、3連覇8回目を目指した寺尾悟(トヨタ自動車)選手を32点抑えて初の総合優勝したことと、トリノオリンピックの選考に漏れたこと。4月からは、競技生活を続けながら山梨大学の大学院に進学し体育学を専攻して体育の教員免許状を取得する。将来は教員になりスケートの指導もしたい」と語った。
■法学部法学科卒業生の藤本紗季さんは「桂高校では英語科で勉強しました。将来、弁護士になりたいと思い、法学科に入学しました。正課授業の後、課外に司法研究室で週2回勉強しました。3年の後期からは先生に一対一の指導をしていただき、念願の山梨学院大学の大学院法務研究科法務専攻に合格しました。しっかり勉強したいので、敢えて未修の3年コースを選択しました。夢を現実にするために、精一杯頑張りたいと思います」と語った。
■法科大学院修了生の添英子さんは「1日のほとんどを法律の勉強に費やす毎日でした。本日、法科大学院の修了という日を迎えましたが、これは司法試験をはじめ、法律家への道における一つの通過点に過ぎません。5月の司法試験に合格し、法律家として社会にでてからが、私たちにとって本当の意味での卒業の時となります。大学や先生方は素晴ら しい環境を与えてくださっています。また、司法試験への挑戦という決意を理解して支えてくれている家族に感謝したい。法律家になったならば、常に『正義の実現』という法律家としての出発点に立ち返り社会貢献していこうと思います」と語った。
▲式後、卒業生1,337名は、キャンパスで行われた在学生や教職員・保護者らによる卒業レセプションで祝福され、学び舎をあとにした。
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