山梨学院パブリシティセンター
平成20年度山梨県高等学校春季ソフトボール大会(女子最終日)
〜 山梨学院高 4対3サヨナラ勝ちで劇的に優勝 〜
〜 全国制覇への挑戦「当意即妙」でスタート 〜

山梨県ソフトボール協会(山田季佳会長)は4月13日、甲州市塩山高校グランドで、平成20年度山梨県高等学校春季ソフトボール大会(女子)の準決勝・決勝と3位決定戦の4試合を行った。決勝戦は第1シードの山梨学院大学附属高校と第2シードの甲府湯田高校が順当に駒を進めて激突した。甲府湯田は1回表に山梨学院のエース佐野遥香の立ち上がりを攻めて先制、続く2回には相手守備の乱れに乗じて2点目を奪い試合の主導権を握った。これに対し山梨学院は甲府湯田のエース松本美里樹の速球とチェンジアップをコーナーに投げ分ける投球を打ちあぐね、5回裏に1点を返したものの6回表に追加点を奪われる苦しい展開。チームのピンチを救ったのは1年生の4番室井美月、6回裏フォアボールのランナーを一気に迎え入れるライトオーバーの3塁打で1点を返し、続く指名打者石田美奈のセンター前ヒットで3対3の同点のホームを踏む。山梨学院は3回からはエース佐野に代えて共に1年生の山口智子と小塩うづきの継投策で終盤勝負に持ち込んだ。最終回の7回裏、山梨学院は1アウト満塁の絶好のサヨナラの場面を作り、バッターは再び1年生の4番室井、室井は松本の真ん中低めのストレートを完ぺきにとらえ、レフトの頭を深々と超えるサヨナラヒット、歓喜の渦の中に巻き込まれていった。大会の成績は優勝山梨学院高、準優勝甲府湯田高、3位塩山高、4位大月高。この上位4校に高校総体のシード権が与えられた。


▲山梨学院高は、真新しいユニホームでこの大会に臨んだ。「当意即妙」の文字が右袖の部分に黄色い刺繍で縫いこまれ、左脇に山梨学院の新マスコット「アルティ&ベッキー」のイラストが描かれている。佐々木憲士監督は「子供たちがその場の状況に即して、自分の判断できちんと対応できるよう、自覚させるために今年から掲げた」と語り、今日の試合については「佐野の調子が良くなかったので、流れを変えるためにピッチャーを代えた。山口はプレッシャーのかかる場面でよく投げ、小塩は緩急を使い分けて落ち着いて投げた。守備の乱れなど課題もあったが、これを克服する練習を積んで行きたい」と話した。この春就任したばかりの木場武文コーチは「最後まであきらめなかったことはほめるが、今日は判断ミスが多かった、練習で出来ないことは試合では出来ない、プレーの精度、確率を高めて、全国制覇への第一歩を踏み出したい」と抱負を語った。サヨナラヒットの室井美月は全日本ジュニア候補選手で、期待の新人。サヨナラの場面について「先輩たちが作ったチャンス、1アウト満塁だったので、外野フライを打つことだけを考えて振りました」とはにかみながら笑顔で振り返った。(M.I)
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