山梨学院パブリシティセンター
第60回山梨県高等学校総合体育大会春季大会 二日目
〜山梨学院高ソフトボール部期待に応えて優勝 二連覇達成〜
〜2日目を終え女子は山学・航空・甲商が三つ巴の優勝争い〜

第60回山梨県高校総合体育大会春季大会は5月8日、小瀬スポーツ公園・山梨学院大学シドニー記念水泳場などで大会二日目の競技を行い、猛暑の中で熱戦が繰り広げられた。山梨学院大学附属高校は空手男女団体戦・テニス男女2位決定戦・女子ソフトボール・水泳男女など、高得点を期待された競技が着実に得点を伸ばし総合成績の順位をあげた。中でも最も期待された女子ソフトボールは、ライバル甲府湯田高校と息詰まる熱戦を展開、終盤の逆転劇で見事に二連覇を達成、山梨県第一代表として関東大会への切符を手に入れた。この他の競技では水泳が男子優勝・女子準優勝、空手が男子優勝・女子準優勝、テニスが男女ともに準優勝、この春部活の仲間入りをした女子の新体操と男子のホッケーが共に優勝を飾り、得点各3点をもたらし学校別得点争いに大きく貢献した。2日目を終わった段階での男子の得点争いは1位が航空、2位が甲工、山学と甲商が3位争い。女子は山学・航空・甲商が三つ巴の優勝争いを展開している。


女子ソフトボールの決勝戦は、真夏並みの暑さとなった正午前、小瀬スポーツ公園球技場で試合開始、序盤から息詰まる投手戦となった。甲府湯田高のエース坂本美里樹は重い速球をコーナーに投げ分け、ランナーは出すが要所はぴしりと抑える。山梨学院高のエース佐野遥香は得意の速球に加え、豊田自動織機のルーシー監督から教わったばかりのチェンジアップを巧みに取り入れて的を絞らせない。両チームとも堅い守りで凌ぎ5回までは0行進。試合が動いたのは6回表、湯田はフォアボールで出塁したランナーをバントで送り、キャプテン宮坂がライトオーバーの2塁打を放ち均衡を破った。2死後に5番小平がレフト戦にヒットを放ち、2塁ランナーの宮坂がホームに突入、このピンチを山学は小塩−安永−室井で見事に封殺、湯田に行きかけた流れを食い止めた。その裏、山学は相手守備の乱れで0アウト3塁のチャンスを作り、4番室井が三遊間を強烈に抜いて同点とした。さらに動揺した湯田の守備陣の乱れに乗じて追加点を奪い4対1と一気に逆転した。山学は佐野が7回を三者凡退に抑えて完投勝利。試合終了の整列を終えた選手たちは、準決勝戦からずっと「ファイト・ヤ〜マガク」と応援を続けてくれていた吹奏楽部・チアリーダー部・応援委員会の66人が待つ応援団席前に走り、フェンス越しにハイタッチで喜びを爆発させ、感動を分かち合っていた。佐々木憲士監督は「非常に苦しかった、1点取られた時にはこのまま行ってしまうかとも思った。課題もたくさん出て辛うじて勝った。兜の緒をしっかり締めて、ミスを減らす練習をして関東大会に臨みたい」と語った。佐野遥香投手は「バックが良く守ってくれた、バックに助けられて投げ切る事が出来た。ルーシー監督に教わったチェンジアップとドロップの制球に磨きをかけて関東大会とインターハイに向かいたい」と話した。
この他の競技では陸上競技男子5000m決勝で、山梨学院1年の手塚祐太朗と韮崎高1年の土橋直樹が素晴らしい戦いを見せた。4200mで韮崎の土橋が飛び出し、いったんは独走態勢を作ったかにみえたが、残り1周の鐘が鳴ったところで山学の手塚が猛然とスパート、最終コーナーで逆転し手塚がガッツポーズでゴールに飛び込んだ。二人は昨年の中学駅伝で日本一に輝いた八田中のメンバー、笑顔で握手を交わし、高校ではライバルとなった相手の健闘を称えあっていた。手塚選手は「負けたくないと思って必死に走った、コーナーで抜いた後も力を抜いたら抜き返されると思って夢中で走った」と汗にまみれた顔をほころばせた。陸上ではこの他に女子3000mで山崎楓(1年)が準優勝した。陸上競技などほとんどの競技が2日目の段階で協議日程を終え、空手会場では男子総合優勝・女子総合準優勝の山梨学院高などに表彰状が贈られて閉会式を終えた。大会は明日が最終日、山梨学院勢はテニス競技個人戦などに出場する。(M.I)
アルバム1 アルバム2 アルバム3

 
 
Copyright (C) 2008 YGUPC. All Rights Reserved.