東日本学生レスリング連盟(滝山將剛会長)は5月9日、東京都の駒沢体育館で2008東日本学生レスリングリーグ戦(2日目)を行った。優勝候補のBグループの山梨学院大学は初戦を群馬大学に不覚を取り2勝1敗で迎えた2日目。第4回戦 神奈川大学7対0、第5回戦 専修大学6対1、第6回戦 国士舘大学6対1で3勝し5連勝。日大が専大に1対6で敗れたため、山学大は5勝1敗で、専大と日大との三つ巴となった。山学大は勝ち数が5勝1敗と並んでいるが、日大との直接対決に勝てば、勝ち点で専大を上回っており、優勝決定戦に駒を進めることができる。高田裕司監督は「専大戦で 55kg小俣と74kg奈良部で勝ったのがポイントだった。ここまできたら、優勝を狙わなければならない」と、手ごたえを感じていた。主将の奈良部は「山梨学院大が最強だということを証明したい」と、74kg(中堅)として全戦全勝で流れをつくりチームをけん引している。山学大は5月11日に日大を倒して優勝決定戦 へ駒を進め、7年ぶり3度目の優勝を狙う。
▲1日目、Bグループの成績は優勝候補の山学大が群馬大に負けて、3勝0敗 日大、専大、国士大、2勝1敗 山学大、1勝2敗 群馬大、0勝3敗 東農大、神大となり波乱の幕開けとなった。一夜明けて山学大は第4回戦の神大戦を、55kg 池田正徳(3年・日野)、60kg 大沢茂樹(4年・霞ケ浦) 、66kg 森川一樹(3年・霞ケ浦)、74kg 奈良部嘉明(4年・霞ケ浦)、84kg 小室直人(3年・霞ケ浦)、96kg 山本雄資(4年・多度津工業)、120kg ムジコフ・ボリス(ロシア)で臨み、7対0で完勝した。
▲専大戦を前に高田監督は、選手の前で「ここからの勝負が一戦一戦大事になる」と選手の気を引き締めた。専大戦は55kgに小俣将太(3年・霞ケ浦)が入れ替わり挑み6対1で退け、高田監督は「選手はがけっぷちに立ったことで、勝ち星を重ねることができた。ここまで頑張ってきたら優勝を狙いたい」と弾みをつけて国士大戦に臨んだ。
▲国士大戦は96kgに木暮僚太(4年・霞ケ浦)が入れ替わり6対1で勝ち、通算成績を5勝1敗とした。
■奈良部嘉明主将は「1敗してからは全勝でき、取りあえず理想的な勝ち方が出来ている。さらに気を引き締めて、選手と応援部員が一丸となって日大戦に勝って、優勝決定戦に進み優勝し、山梨学院大が最強だということを証明したい」と自信をのぞかせて語った。
■高田裕司監督は「選手はがけっぷちに立ったことで、奮起したのが勝因。専大戦で55kg小俣と74kg奈良部で勝ったのがポイントだった。専大に6対1で勝ったが、内容的には厳しい戦いだった。55kg(先鋒)が勝って流れをつくり、74kg(中堅)が勝って勝負を決めてくれた。これで、1試合目の 悪い流れをうまく断ち切れた。ここまできたら、優勝を狙わなければならない」と静かに語った。(H.K)
アルバム | 神奈川大 | 専修大 | 国士館大 | |