全日本学生空手道連盟は6月8日、奈良県天理市の天理大学杣之口第一体育館で第52回全日本学生空手道選手権大会を行った。大会には各地区から選出された代表と前年度優勝・準優勝者の合計216名が参加した。この大会の形競技は、予選は採点方式、採点上位8人による決勝トーナメントで学生日本一の座が競われた。山梨学院大学からは男子4人、女子3人の計7人が形競技に出場した。このうち、男子は昨年の覇者大木 格(4年)と長谷川敬太(1年)の2人、女子は関東大会を制した矢野 彩(3年)と昨年の世界ジュニアチャンピオン紺野沙也乃(1年)の合計4人がベスト8に入り決勝トーナメントに進んだ。演武の結果、男子の部は大木 格が重圧をはねのけて優勝、学生チャンピオン2連覇を手中にした。女子の部は矢野 彩が決勝でもあざやかな演武を披露、審判の旗2対3という僅かな差で惜しくも優勝を逃したが見事な準優勝に輝いた。男子優勝の大木は7月11日から13日にポーランドで開かれる世界学生空手道選手権に日本代表として出場することが決まった。
■男子優勝の大木 格選手は「学生最後の年なので、悔いのないように気持ちを入れて大会に臨んだ、2連覇を達成できてほっとした。世界のレベルを直近で見る国際大会に出るのは個人では3度目、その中で自分の力を発揮して優勝を目指して頑張って来たい」と世界学生への抱負を語った。
■女子準優勝の矢野 彩選手は「今の自分の力を100%出せた事はよかったと思います。決勝の判定は2対3のわずかな差、優勝を目指していたので悔しいけれど、気持ちを切り替えて次の大会に臨みたい」と嬉しくもあり悔しくもある準優勝の気持ちを語った。
この他の山梨学院勢は、男子の長谷川敬太と、女子の紺野沙也乃が共にベスト8、佐藤潤哉(4年)・福田崇(3年)・紺野麻美(1年)の3人は予選通過できなかった。
山梨学院大学の空手道部は、今年から2002年の世界チャンピオンで一昨年・昨年と全日本選手権2連覇中の現役チャンピオン、片田貴士選手(山学大OB・今年からカレッジスポーツセンター職員)が現役監督として後輩の指導に当たっている。指導者として臨む最初の大会での好成績について片田貴士監督は「選手一人一人が自分でコンディションを整えて気合を入れて大会に臨んでくれた。それが成績に結びついてくれて非常によかった。アベック優勝を狙っていたのでその点は残念だが、私がという事ではなく、選手全員が自分の力を発揮しようと頑張ってくれた」と初采配を振りかえり、「一緒に練習をしながら一人一人のレベルを上げていきたい」とこれからの抱負を語った。
アルバム | 大木選手 | 矢野選手 |
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