山梨学院パブリシティセンター
平成20年度全国高校総合体育大会山梨県予選 “決勝”
〜山梨学院高ソフトボール部がインターハイ出場権を獲得〜
〜大月短大高と大接戦、長澤明華が感涙のサヨナラヒット〜

山梨県高校体育連盟は6月15日、全国高校総体(インターハイ)県予選女子ソフトボール競技準決勝・決勝を小瀬スポーツ公園球技場で行った。決勝戦は、準決勝の塩山高戦を山口智子の完全試合で4対0完封で勝ち進んだ山梨学院高と、甲府湯田高戦を2対1の接戦で制して決勝に進んだ大月短大高との対戦となった。試合は山梨学院が3回裏に先制したが大月高が4回表に逆転、中盤は大月が一方的に攻め継投策の山学がぎりぎりのところで踏ん張る展開、6回裏にようやく同点に追いついた山学は7回裏にサヨナラのチャンスを作り、7番長澤明華がレフトオーバーのサヨナラヒットを放ち苦闘の末に優勝を勝ち取った。試合後、山梨県高体連ソフトボール専門部の杉田和孝部長から安永華南絵主将に優勝状が贈られた。山梨学院高は8月に埼玉県で開催されるインターハイに山梨県代表として出場する。


決勝戦は、共に準決勝戦に続く連投となった山学山口智子、大月鳥山かなえの投げ合いで始まった。先制したのは山学、3回裏1アウト1・2塁から1番鈴木茜がセンターオーバーの2塁打を放ち1点を先取。これに対し、大月は4回表にすかさず反撃、1アウト2塁から4番市倉良美がライト前ヒットを放ちまず同点、7番小林なつきがレフトオーバー2塁打で2対1と逆転した。ここから試合の流れは完全に大月ペース、山学はピンチの連続、継投した石田美奈・佐野遥香が共にぎりぎりのところで踏ん張り、なんとか1点差のまま後半勝負に持ち込んだ。6回裏に3番佐野遥香の犠牲フライでようやく2対2の同点に追いついた山学は、最終回の7回裏1アウトから6番堀池真由がレフトフェンス直撃のあわやホームランという強烈な2塁打で出塁、7番長澤明華が値千金のレフトオーバーを放ち、サヨナラ勝ち。大苦戦の末にインターハイ切符を手中にした選手たちは、体ごとぶつかり合って抱き合い、感極まった涙をグランドに落とした。山梨学院高女子ソフトボール部は8月1日から埼玉県鴻巣市で開かれるインターハイに山梨県代表として出場する。

佐々木憲士監督は「非常に苦しかった、途中は負けを覚悟した、最後まで1点差で耐えたことがサヨナラにつながった。今年の3年生と何としてもインターハイに行きたいと思っていた、選手が夢をかなえてくれた。インターハイではなかなか点は取れない、もう少し細かな攻撃でチャンスを作るチーム作りをして臨みたい」と語った。
■あわやホームランの2塁打でサヨナラのお膳立てをした堀池真由選手は「このままでは終われない、自分のバットで何とかするんだと打席に入りました。真ん中のストレートを思い切り振った」と勝利を呼び込んだ会心の一打を振り返った。
■サヨナラヒットの長澤明華選手は佐々木監督から頂いたバッティンググローブで打席に入った、「3年間指導してくれた佐々木先生は今年で終わりなので絶対に埼玉に連れてってあげようと“バッテ”に思いを込めて振りました。苦しかった3年間の練習は裏切らなかった、皆と一緒に行ける夢がかなって嬉しい」思いを込めた一打は最高の輝きを放った
安永華南絵主将は「今日は自分たちが思うような試合ができなかった。インターハイに向かって気持ちを引き締めて練習を積んでいきたい」と反省を込めながら、3年生にとっては最後の夏舞台となる埼玉インターハイに向かう決意を語った。

なお、14日に行われた空手競技のインターハイ県予選で、山梨学院高は男子個人形で荻原昌志が優勝、女子個人形で松浦早希が優勝、男子個人組手で川住城が準優勝、3人がインターハイ出場を決めた。形に出場する荻原と松浦の二人は共に「今の自分の力を出し切って、全国優勝したい」と力強く抱負を語った。空手競技のインターハイは埼玉県行田市で8月5日から開催される。 (M.I)

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