山梨学院パブリシティセンター
北京五輪 競泳女子400mメドレーリレー
〜加藤ゆか最高の泳ぎで日本チーム決勝進出に貢献〜
〜山学大水泳部員が大学キャンパスから熱き声援〜

北京オリンピック競泳競技7日目の15日、女子400mメドレーリレー予選が行われ山梨学院大の加藤ゆか選手(商学科4年)がリレーメンバーとして大舞台に再登場した。日本チームの布陣は背泳ぎ伊藤華英、平泳ぎ北川麻美、バタフライ加藤ゆか、アンカー上田春佳の4人。山梨学院大学キャンパスでは水泳部の部員40人がレースの始まる1時間以上も前の午後8時過ぎからクリスタルタワー7階広報スタジオに集まり、50V型6面マルチビジョンに映し出される北京からの生放送を見つめレースの開始を待った。久保田晴奈主将は「今日はリレーなので緊張も四分の一、ゆからしい泳ぎをしてくれると思います」と期待した。日本チームは第1泳者の伊東が飛び出しアメリカに次ぐ2位、平泳ぎの北川がつなぎ、勢いよく飛び込んだ加藤の記録は、何と57秒69の自己ベスト、アメリカ・中国とほとんど同時にアンカー上田にリレーした。上田も健闘、この組3位でゴール。日本チームの記録は従来の記録を2秒以上も短縮する3分59秒91の日本新記録。個人種目予選敗退の悔しさをこのレースにぶつけた加藤らの活躍で日本チームは明後日の決勝レースに進出した。

加藤選手が所属する大学水泳部の部員は、手に手にメガホンを持ち大学キャンパスの広報スタジオに集まった。競技が始まる1時間も前から「レッツゴー・ニッポン、レッツゴーゆか」の掛け声を全員で掛け合いレースの開始を待った。日本チームは予選A組3コースで登場、第3泳者加藤の泳ぎは9日の100mバタフライ予選の時とは全く違った。前半の50mを26秒43で飛び出し、後半の50mもばてることなく31秒26でまとめ、リレーでの自己ベストとなる57秒69で泳いだ(従来のリレー記録は昨年夏の世界選手権で出した57秒9)。予選敗退で終わった個人種目の悔しさを自己ベストの泳ぎで晴らし、チームの日本新記録達成に大きく貢献した。日本チームは全体の6位で明後日17日の競泳競技最終日に行われる決勝レースに臨む。加藤選手が決勝レースを泳ぐかどうかは未定だが2位から6位の日本まではわずか0秒7差、決勝戦のレース展開によっては日本チームがメダルを獲得する可能性は充分ある。
レースを見守った久保田晴奈主将(4年)は「前半から行くゆかのレースがしっかり出来ていました、個人種目の時と比べると気持ち良く泳いでいたのでオリンピックを楽しめたと思います」と語った。新川晴香マネージャー(4年)は「いつも一緒に練習しているチームメートが遠い存在だと思ったオリンピックに出たことで、部員にとっては世界に出ることが身近に感じられたと思います。皆の練習に取り組む姿勢が変わって来ました。9月に行われるインカレではいい結果につなげてくれると思います」と話した。神田忠彦監督は「決勝に出る優先権は日本選手権で加藤を百分の三秒上回った中西悠子さんにあるが、もし決勝を泳がせてもらえるなら、後半をもっと縮められるので日本チームのメダル獲得に貢献できる」と語った。(M.I)
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