山梨学院パブリシティセンター
北京五輪 競泳400mメドレーリレー決勝
〜日本チーム大健闘男子銅メダル・女子6位入賞〜
〜キャンパスから大声援“よくやった加藤ゆか”〜

北京オリンピック競泳競技最終日の17日、男女の400mメドレーリレー決勝が行われ、日本チームは山梨学院大の加藤ゆか選手(4年)を女子決勝レースの第3泳者に選んだ。日本チームは背泳ぎ中村礼子、平泳ぎ北川麻美、バタフライ加藤ゆか、アンカー上田春佳の4人。山学大キャンパスでは15日の予選同様に“心はひとつ”の文字を染め込んだ部旗とメガホンを手にした40人の水泳部員が広報スタジオ50V型6面マルチビジョンに映し出される生放送を見つめ大声援を送った。第1泳者中村6位、平泳ぎの北川6位、加藤は前半の50m26秒53・後半の50m31秒64、持ち味の前半から飛ばす泳ぎで自己ベストを出した予選とほぼ同じ58秒17、5位に詰め寄る力泳でアンカー上田にリレー、上田も世界を相手に健闘しそのまま6位でゴール。日本チームの記録は予選で出した記録をさらに上回る3分59秒54の日本新記録。北京出発前に「納得のいくレースをして最高の笑顔で終わりたい」と語った加藤がレース後インタビューで「個人では納得いく泳ぎが出来なかったが、このレースでは楽しく気持ちよく泳ごうと思い、それが出来たと思います」と笑顔で応えると、水泳部員たちは「よくやった、ゆか、がんばった」と加藤ゆかの夢舞台北京五輪ラストスイムを称えた。

続いて行われた男子400mメドレーリレーで日本チームがエース北島康介らの力泳で銅メダルを獲得すると広報スタジオは再び興奮に包まれたが、メドレーリレーは世界のトップスイマーの泳法を同時に見ることができる絶好の機会。部員たちは興奮する一方で、男子部員は北島とライバルのハンセンの泳ぎの違い、8冠に輝いたフェルプスの泳法、女子部員は自分の専門種目のトップ選手の泳ぎを目に焼き付けようと画面を食い入るように見つめていた。200mバタフライが専門種目の飯窪麻未選手(3年)は「先輩が出たことでオリンピックが身近に感じられて自分も早く世界の舞台に出たいと思いました。まだスピードがないので、早くゆかさんのようなスピードをつけて、持久力ももっと頑張ってつけて100mも泳げるようにしたい」と努力を誓っていた。久保田晴奈主将は「前半から行くゆかのレースをしてくれました。部員たちの声は北京に届いたと思います。ゆかから貰った力を元に9月のインカレで全員が好成績を残す事を目指します」と語った。神田忠彦監督はレース終了後部員全員を集め「感動だけで終わってはいけない。加藤が入学してきた4年前、オリンピック選手になるとは誰も思わなかった。ランキングが上の選手が20人以上いた、やろうという気持ちがあってはじめて物事は達成できる。200mで世界記録より10秒遅い選手は、200mで考えるとどうにもならないけれど、20mだと1秒、2mだと0,1秒の差、ほんのわずかな差の積み重ねが200mで10秒の差になる。毎日の練習をしっかりやってもらいたい、練習や学習の積み重ねがその差を少しずつ縮める。練習だけでなく勉強や食生活の管理・生活の管理を自分でしっかりやる事、その学習が社会に出た時に役立つ」と努力を求めた。(M.I)
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