山梨学院パブリシティセンター
キャンパスレポート“夏に鍛える”
〜大学選手権優勝を目指す山学大ホッケー部〜
〜千葉香織・吉川由華先輩に続け夢をつかめ〜

35度以上の猛暑日が連日続く甲府盆地の夏。北京五輪日本女子ホッケーチーム「さくらJAPAN」に2人の卒業生を送り込んだ山梨学院大ホッケー部は、男子女子共に炎暑の人工芝の上で練習に打ち込み心と体の強化に努めている。真夏のトレーニングに励む選手たちを山梨学院ホッケースタジアムに訪ねた。取材に伺った20日の女子の練習は、国体関東予選の試合時間に合わせ午前11時から午後2時の炎天下を選んで行われていた。女子ホッケー部は大学選手権2連覇中でこの秋は“大学選手権3連覇”を目指す、しかも6月に行われた大学王座決定戦を制しており3連覇を果たすと1994年の創部以来まだ一度も経験していない初の二冠となる。一方、男子ホッケー部は社会人とも対戦する日本リーグで今期絶好調、第2節が終わった段階で4勝0敗と快進撃を続けている。6月の大学王座決定戦では準決勝で立命館大に不覚を取り3位となったが関東には敵なし、創部以来最強のチームで“大学選手権初優勝”を夢ではなく現実にさせようと夏に鍛えている。

女子ホッケー部は大学選手権(インカレ)は2連覇しているが、大学王座決定戦はこの9年間ことごとく天理大に優勝への道を阻まれてきた。6月29日の大学王座では決勝で天理大と対戦、飯野綾香主将ら主力3人を負傷で欠きながらも全員攻撃全員守備の山学ホッケーでフィールドを縦横無尽に走り回りPC(ペナルティーコーナー)をすべて得点に結びつけ5−0と大勝、9年間崩せなかった天理大の壁を突き崩し10年ぶり2度目の女王の座を獲得した。秋の大学選手権は10月30日から11月3日の日程で行われるが、天理大が雪辱を期して挑戦してくる上に東海学院大も強力なライバル、山学・天理・東海学院・立命館の4強対決となる事が予想される。飯野綾香主将は「王座に勝ったからといって簡単に勝てる相手でないことが判っているので皆、暑い中で頑張っています。今はチームの力を蓄える時、自分はケガをしてしまったがチームを支えるために頑張り3連覇を達成させるための努力をします」と胸の内を語った。中島史恵副主将は「2冠を取るチャンスだという事は一人一人が感じている事なので、今しか出来ないことをしっかりやって、3連覇2冠を目指します」と語った。ジョン・シアン監督は選手を集め、ホワイトボードを使って動きの指示を出し「体力を使ったあともしっかり技術を出せることが大切、だから、練習でしっかり走る必要がある。ただ走るだけでは駄目、対戦相手がついていけない運動量で全員攻撃全員守備するのが山学ホッケー、自分で練習テーマを決めてしっかり走ること」と走るホッケーを指導していた。
一方男子ホッケー部は、7月・8月の2ヶ月間を基礎体力と個人の能力を高める期間に位置づけ、ドリブル・パスの正確性を高めチーム戦術に結びつける事をテーマに練習に取り組んでいる。男子は社会人チームと大学チームの計10チームが5月から11月の期間に総当たりで行う日本リーグで、第2節を終わった段階で4勝0敗負けなしの好成績を残している。この秋の目標は初の大学選手権優勝、男子のインカレは山学・天理・立命館の3強の争いと予想される。大学王座で敗れた立命館大と宿敵天理大の打倒関西勢に燃え、男子も女子と同様、熱き思いで暑き汗を流している。三澤孝康主将は「暑い夏にどれだけ鍛えられるかという事が秋の試合結果に関わってくるので、皆暑い中で頑張っている。春の王座では3位という結果に終わったので、インカレは必ず優勝したい。日本リーグは第3節以降強い社会人との対戦となるが堅守速攻ホッケーで4位以上は必ず確保する」と語った。寺本祐治監督は「前期はプレッシャーの掛かった大きな試合で選手が力を発揮できないことがあった。前期の課題を後期の課題としてこの夏取り組んでいる。自主性を持って練習する姿勢がプレッシャーに勝てる一つの要因と考え、選手たちが自ら考えて行う練習を大切にしている。チーム内の競争は当然厳しくなる、9月から再開する日本リーグを活用しながらチームを仕上げ、学生チャンピオンを目指す」と抱負を語った。男子チームは夏練習のあと27日から9月3日まで韓国遠征を行い、韓国No1の韓国体育大学との練習試合などを行い秋に向けてレベルアップに努める。(M.I)
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