山梨学院パブリシティセンター
2008全日本学生レスリング選手権大会 最終日
〜ボリス(120kg級)がフリースタイルも制して2冠〜
〜森川一樹(66kg級)小室直人(84kg級)が3位入賞〜

文部科学大臣杯2008全日本学生レスリング選手権大会(インカレ)は最終日の31日、大阪・堺市立金岡公園体育館でフリースタイルの3回戦から決勝戦までを行った。山学大レスリング部は、最も重い120kg級のムジコフ・ボリス(3年ロシア)が2連覇したグレコローマンスタイルに引き続きフリースタイルでも優勝し学生チャンピオン2冠に輝いた。66kg級の森川一樹(3年 霞ヶ浦)と84kg級の小室直人(3年霞ヶ浦)の2人が3位に入賞した。山学勢は28・29両日のグレコローマンスタイルでムジコフ・ボリスと山本雄資(4年 96kg級)の2人が優勝、倉本一真(3年 60kg級)が準優勝、下園真一(4年 55kg級)・渡辺瑞樹(3年 96kg級)・増田拓也(1年 120kg級)の3人が3位に入賞しており、4日間の大会を通じて優勝3、準優勝1、3位5とグレコ・フリー共に大健闘、地方私学の雄としてその存在感を強くアピールした。
フリー120kg級決勝はグレコ決勝と同じ顔合わせ、荒木田進謙(専修大)とムジコフ・ボリスの頂上決戦となった。荒木田はフリースタイルが専門で春の全日本選抜王者、7月の世界ジュニア選手権では3位に入っている。ボリスにとっては来日して間もない2年前のフリーで敗れている相手、実力伯仲と思われたが、結果的には第1ピリオド・第2ピリオドともリベンジに燃えるボリスが制し2−0のストレート勝ちで両スタイルの制覇を達成させた。ムジコフ・ボリス選手は「両方勝つことが出来てとても嬉しいです、10月のグレコローマン選手権も勝つよう頑張ります」とゆっくり言葉を選び物静かに語った。下田正二郎カレッジスポーツセンター長は「フリーは出場選手が多く、5試合を勝ち抜かないと優勝できない厳しい連戦だった、よく頑張りぬいた」と称え、「この大会で日体大はグレコで4階級優勝、フリーでも4階級を制覇した。山学が合わせて3階級制覇、あとは拓大・明大・青学が各1階級制覇という結果だった、日体大が強さと選手層の圧倒的な厚さを見せつけた大会となった。この後は9月18日の全日本学生王座決定戦、10月の全日本大学グレコローマン選手権、11月の内閣総理大臣杯全日本大学選手権と大学4冠に絡む重要な大会が続くが打倒日体大がより鮮明になった。勝つためには戦術・体力ともに充実させる必要がある」と語った。山学大レスリング部は最も難しい1冠である5月の東日本学生リーグを7年ぶりに制しており、これまで一度も優勝した事がない10月の全日本学生グレコローマン選手権を制すると念願の大学4冠を達成させることになる。インカレの好成績は“決戦の秋”に大きな弾みをつけた。
アルバム | ムジコフ・ボリス | 小室直人 | 森川一樹 |
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