山梨学院パブリシティセンター
センバツをつかめ!秋の高校野球山梨県大会 
〜山梨学院高が初戦の帝京三高戦に3対2で勝利〜
〜エース山田祐也が粘投で完投、打撃陣に課題も〜

山梨県高校野球連盟は23日、来春のセンバツ甲子園大会につながる第61回秋季関東高校野球山梨県大会の2回戦と3回戦の計4試合を行った。2回戦からの登場となった山梨学院高野球部は新チーム初戦を快晴の富士が球児を向かえた富士北麓球場で帝京三高と対戦した。山学は2回裏にこの試合最初のチャンスを作り、7番小林夏樹(1年)と9番向山真央(2年)の2人のタイムリーで3点を上げ、先発したエースの山田祐也(2年)がヒット8本を打たれながらも要所を締める投球を見せ、9回に2点を奪われたものの完投勝利で3回戦に駒を進めた。この試合の山学打線は2回以降も再三チャンスを作りながらあと一本が出ず追加点を奪えなかった。終わって見れば3−2の最少得点差での辛勝、打撃陣に課題が残った初戦突破となった。山梨学院高の次の試合は28日、準々決勝進出をかけて吉田高と対戦する。
新チームでの初戦、須田喜照監督はベストメンバーで試合に臨んだ。マウンドはエースナンバーをつけた右腕の山田祐也、山田はストレート・カーブ・スライダーを投げ分けて打たせて取るタイプ、この日の最速は136kmだった。先頭打者に対する不用意な投球が目立ち、9回のうち6回も先頭打者を出塁させたが、本人はランナーを出してから抑えるのが身上としており、ここから粘りの投球で後続を抑えるパターンで8回までは凌いだ、しかし最終回は投げ急いで帝京三打線に捕まり2点を献上、ほろ苦い初戦突破となった。
打撃陣は2回裏にチャンスを作った。この回先頭の4番山田凌(1年)が初ヒットで出塁、5番細谷竜児(2年)が送りバンド、6番藤巻丈也(2年)がレフト前ヒットでつなぎ1アウト1・3塁、7番小林夏樹(1年)の2球目に藤巻が2盗を決め1アウト2・3塁として先制のチャンス、小林はカーブを空振りしたあとの2−2から続けて投げ込まれたカーブにちょこんとバットを出し、ライト線にポトリと落ちる2点タイムリー。さらに2アウトから9番向山真央(2年)がセンターの頭を深々と越す3塁打で3対0として試合の主導権を握った。しかし、この後は5回を除き毎回塁上を賑わせたもののあと一本が出ず、チャンスに打てない攻撃陣に不安を抱かせる初戦となった。
羽田翔主将は「思っていたより自分達のプレーが出来なかったが、バッテリーが頑張ってくれた。今年のチームはピッチャーを中心に1点を取って守り抜くチーム、目標は決勝進出、関東ベスト4です」と汗を拭いながら語った。
山田祐也投手は「打たせて取るピッチングを心掛け、ランナーを出してからは集中して全力で投げた、最終回は勝ち急いだ。甲子園に行きたい、次の試合は先頭を出さないようにして自分のピッチングを心掛けたい」と気持ちを次の試合に向けていた。
須田喜照監督は「先制の場面は小林が追い込まれながらよく打ってくれたが、それ以降打てなかった打撃は課題。夏の大会に初戦で負けて、いち早く新チーム作りをして練習してきたがまだまだ力不足、優勝とか言えるレベルではないこれからのチーム、一戦一戦勝負して力をつけていきたい」と初戦を振り返り、「ピッチャーは右の山田祐也と左の新留拓馬(2年)の二枚看板、1年生の市澤広地にも投げる機会があれば投げさせたい」と語った。(M.I)
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