
山梨学院大女子テニス部が、関東大学テニスリーグ3部最終戦で関東学院大を7−0で下し、リーグ戦5戦全勝の圧倒的強さで3部を制し優勝した。
女子のリーグ戦は関東の30大学が1部から5部までに分かれ、各6校が9月中に総当たりして順位を争う短期決戦のリーグ戦。試合方法はダブルス2試合とシングルス5試合を行い4ポイント取った方が勝者となる方式。山学大女子テニス部は強化育成クラブとして誕生した1昨年5部優勝、昨年4部優勝、創部3年目の今年は3部に昇格、今リーグは日本女子体育大・学習院大・東京女子体育大・立教大・関東学院大の5校と対戦した。5試合とも対戦相手をまったく寄せ付けない圧勝、破竹の勢いで5連勝した。2部入れ替え戦は10月12日、対戦相手は2部6位となった東京農大と決まった。キャプテン三浦麻奈美(3年 山梨英和)、エース阿部瑠美(3年徳島商)を中心に14人の部員一丸で最短3年での2部昇格に挑む。
山梨学院大女子テニス部は、9月の1か月間で覇権を争う短期決戦のリーグ戦に向けて猛暑の夏も厳しいトレーニングを重ねてきた。ホームの横根テニス場に日本女子体育大を向かえた11日の開幕第1戦でダブルスとシングルスすべて勝利の7−0圧勝でリーグ戦をスタートさせ、続く16日の学習院大戦は6−1、19日の東京女子体育大戦7−0と快進撃を続けた。しかし、22日のホーム開催第4戦は思わぬ伏兵に水を差された。雨がやみそうでやまない、部員全員で懸命にコート整備を続けたが結局開催不可能、エストテニスクラブの協力でダブルス2試合を屋内コートで行い、翌23日にシングルス5試合を行うという二日掛かり、試合よりも運営に苦戦した第4戦となった。それでも立教大を6−1で下し、この時点で優勝をほぼ確実にした。25日の最終戦、関東学院大戦との試合で三好勲コーチはダブルスのペア、シングルスの選手起用ともにこれまでと少し選手を替えて臨んだ。最初のダブルス2試合では阿部瑠美・牛山菜緒子(3年 山梨学院高)組コンビと藤田史佳(2年 東海大相模)・奥田なる美(1年 堀越高)組の新コンビをテスト、シングルスでも長谷川夕貴(1年 岐阜商)を初起用して実戦をテストした。ダブルス・シングルスともに対戦相手を圧倒、全員勝利の7−0圧勝とした。富岡信也総監督は「今年の目標3部優勝を果たしたが喜ぶレベルではない。やっと戦いの入り口に立ったところ、これからが本当の戦い、入れ替え戦に勝ち、来年は2部で戦いたい」と話し「女子テニス部は大学と民間とが提携して取り組んでいる全国でも珍しい選手育成。将来は山梨学院大を頂点にしたジュニアからトップまでのピラミッドを山梨に作りたい」と語った。(M.I)
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