山梨学院パブリシティセンター
ショートトラックスケート選手権 最終日
〜山梨学院大女子が総合優勝2連覇を飾る〜
〜男子は2人が負傷し夢の7連覇はならず〜

第31回日本学生ショートトラックスピードスケート選手権大会(インカレ)二日目の26日、長野県南牧村の帝産アイススケートトレーニングセンターで男女の1000mなど残り4競技の予選決勝が行われた。大会は個人戦の成績を集計して学校別の順位を競う大学対抗競技会。初日の山梨学院大は男子が3位、女子が1位で折り返した。二日目最初のレース1000mで女子は出場した3人が揃って予選を突破したのに対し、男子は優勝候補の田中翔太郎(2年山梨学院高)がレース直前に転倒し左ひざを負傷するアクシデントに見舞われたほか、3000m決勝では早川雄(3年 中津商)が並走していた清水穂高(4年 桐生高)を巻き込む転倒で負傷退場。けが人続出で5000mリレーを欠場する事態に追い込まれ4位に沈んだ。女子は3000mリレーで優勝するなど、2位の日体大に大差をつける総合優勝を飾り、昨年に続く2連覇を達成した。
リンクをクルクルくるくる27周する女子3000mリレー決勝レース。山学大のリレーメンバーは渡邉唯(2年郡山商)、北村優希(1年 山梨学院高)、新海麻衣(1年 山梨学院高)、郷芙瑠那(1年 白樺学園)の4人、青いヘルメットの山学は第1走の北村がスタートしてすぐに先頭に立った。ライバルは赤ヘルの日体大と白ヘルの東女体大、走者の内側リンクを残る3人が並走し何回も交替して滑るショートトラック独特のリレー、山学の4人は呼吸を合わせ周回ごとに差を広げ、残り15周で日体大を周回遅れに追い込む余裕のレース運び、圧倒的な強さでレースを制した。風邪で38度の熱を出しながら二日間頑張り通した渡邉唯選手は「皆が自分の仕事をやり切って頑張ったなと思います、自分はリーダータイプではなくて皆と一緒に頑張っていきたい」と物静かに語った。北村優希選手は「スタートで焦らないよう、気持ちを落ち着かせてスタートした、優勝できてホッとしました。個人戦では来週の東日本で上位に入りたい」と振り返り次の試合を見つめた。新海麻衣選手は「優勝出来て良かったが、自分がどこまでチームに貢献できたかは不満で課題が残った。上との差はあるが日本のトップの選手と戦える世界を目指す選手になりたい」と抱負を語った。郷芙瑠那選手は「本格的にショートを始めたのは今年からで500mでポイントを上げれて良かった。アウトとショートの両方でインカレに出てお姉ちゃん(3年の郷亜里砂選手)を抜きたい」と笑いながら語った。
今日の結果、男子3000m 清水穂高7位、早川雄 決勝負傷退場、東原裕一予選敗退。男子1000m井出武士 準決勝敗退、田中翔太郎 予選敗退。女子1000m 渡邊唯 4位、新海麻衣・郷芙瑠那 準決勝敗退。
川上隆史監督は「男子は厳しい戦いだと予想していたが、アクシデントもあり7連覇を逃してしまう残念な結果になった。女子は昨年に続く総合2連覇ということで頑張りました。男子は総合優勝を取り返すこと、女子は連覇を伸ばすことを新たな目標にして精進していきたい」と総括した。
篠原祐剛コーチは「今年はエース的な選手はいないが、取りこぼさなければ男子も優勝できた、最初に波に乗れずにどんどん悪い方に行ってしまう展開になった。選手たちには自分たちはチャンピオン大学なのだという気持ちを強く持って練習に励んでもらいたい」と大会を振り返った。
井出武士主将は「女子が2連覇したのは嬉しいが、7連覇出来なかった男子は全員が悔しいと思っている。来年残る後輩たちにはこの悔しさをバネにして優勝杯を取り戻してほしい」と唇を噛んだ。(M.I)

最終総合成績男子ベスト5
最終総合成績女子ベスト5
1位 神奈川大124点
1位 山学大80点
2位 阪南大102点
2位 日体大67点
3位 大阪経済大97点
3位 東女体大39点
4位山学大92点
4位早大36点
5位 福岡大62点
5位 立命館大34点

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