山梨学院パブリシティセンター
第19回世界空手道選手権大会 1日目
〜日本代表の山学大トリオが銀メダル獲得〜
〜片田・内海・大木の3選手が最高の演武〜

“世界空手東京”第19回世界空手道選手権大会が11月13日、武道のメッカ日本武道館に世界90カ国から1000人のトップ選手が集結して開幕した。1日目は形と組み手の団体戦が行われ、山梨学院大の片田貴士(カレッジスポーツセンター職員)、内海健治(カレッジスポーツセンター研究員)、大木格(4年)の3選手が形の部日本代表として出場、世界の強豪を相手に演武を競った。山学トリオは初戦でいきなり大会2連覇の最強豪チームイタリアと対戦、緊張感の中で神経を研ぎ澄まして演武、5人の審判の旗判定3−2の僅差で優勝候補を下し波に乗った。準々決勝のベトナム戦は4−1、準決勝のスペイン戦は5−0といずれも圧勝して決勝に進出した。決勝の相手はフランス、先にフランスチームが「ウンス」の形を披露、日本チームは得意の「アーナン」の形で対抗した。両チームとも迫真の技を次々に決めて5分間の演武を終了、運命の5人の審判の旗判定は2−3、山学チームは世界チャンピオンの称号にほんの僅かだけ届かない世界2位の銀メダルとなった。
この日の日本武道館には、3選手が育った長谷川空手スクールの後輩たちが大型バス3台で山梨から駆けつけ、栄光への架け橋を大合唱して、先輩たちに大声援を送り続けた。日の丸の旗を振って応援団長役を務めた荻原昌志選手(山梨学院高3年)は「先輩たちはきっと世界一になると思います、自分たちも世界一の応援をします」と声を嗄らして皆をリードした。空手の祖国日本で31年ぶりに開催されるこの世界空手道選手権大会は、3人の先生である長谷川三兄弟(伸一、克英、行光)が6連覇の偉業を成し遂げた大会。長谷川伸一塾長は決勝戦を前にして「初戦は最大のライバルイタリアということもあって緊張していたが、勝つにしたがって調子を上げて来た、やるだけのことはやってきたので決勝戦は120%の演武が出来ると思う」と3人の門下生の調子を分析した。日本チームは6年ぶりの世界チャンピオン奪還を胸にイタリア・ベトナム・スペインといずれも強豪チームを下して決勝に勝ち上がった。そして、決勝の演武を終えた時、片田選手は内心では「やった、金を取った」と思ったが、審判の判定は残念ながら僅差でのフランス勝利の判定となった。片田貴士選手は「やるべきことをやっての結果なので、それをしっかり受け止めて胸を張って帰りたい、私の中では金メダルだと思います」と語った。内海健治選手は「やってきたことは全て出せたので満足しています、結果を受け止めて次に向けて頑張りたい」と述べた。大木格選手は「やはり悔しい気持ちは大きいですが、決勝でもいい演武ができたと思いますので満足です」と話した。尚、女子の形は嘉手納由絵、清水由佳、金城さゆりの日本女子チームが優勝した。片田貴士選手は明日行われる個人形にも日本代表として出場する。(M.I)
| アルバム1 | アルバム2 |
Copyright (C) 2008 YGUPC. All Rights Reserved.