山梨学院パブリシティセンター
由紀さおり・安田祥子さんが来訪
〜山梨学院中と「手づくり学校コンサート」で交流〜
〜美しい日本語の響きと繊細な日本の心を伝える〜

由紀さおり・安田祥子姉妹が全国の中学校を訪問して行っている“手づくり学校コンサート”に、山梨学院大学附属中学校が公募の中から選ばれ、11月11日に大学キャンパス内のメモリアルホールで特別コンサートが開かれた。手づくり学校コンサートは姉妹が日本語の美しい響きを歌に託した童謡や唱歌を次の時代を作る中学生たちの心に伝えたいと7年前から行っている学校訪問活動。今年は関東甲信越地区の8校が選ばれ、山梨での公演には山梨学院中合唱部の生徒24人も参加し「浜辺の歌」などを合唱した。姉妹は中学生に「先人たちが歌に込めた日本語の美しさや命をいとおしむ心、自然や季節の移ろいを感じるやわらかい心を失ってほしくない」と静かに熱く語りかけた。メモリアルホールを埋め尽くした304人の生徒と保護者ら約600人は二人の思いを心に受け止め、その歌声に賞賛と感謝の拍手を贈った。
手づくりコンサートは、安田姉妹が生徒・教師・保護者と一緒に一体となって作り上げようという思いを込め“手づくり”と名付けられたコンサート。開演に先立って挨拶した川手佳彦副校長は「小学唱歌と童謡は日本の宝物、お二人は日本人の情緒感を生み出した唱歌と童謡を次の世代に伝えたいという思いで本校に来て下さった、お二人と過ごすこの大切な時間を大人になっても決して忘れないように」と生徒に語りかけた。清楚な純白の衣装で登場した二人は、最初に「あしたへ贈る歌」「花〜すべての人の心に花を〜」「時代」の3曲をしっとりと歌い上げ、次いで由紀さんが客席におりて中学生に「部活はなにをしてるの?」などと質問インタビューで巡回、お洒落で粋なユーモアで会場の空気を和ませた。日本の四季を歌い上げるとステージには山梨学院中合唱部の24人の部員が登壇、ここから生徒にとっては夢の共演が始まった。この日のために練習してきた「浜辺の歌」「ビリーヴ」「幸せなら手をたたこう」の3曲を二人と共に歌いあげた。秋山絢香部長(3年)は緊張した舞台のあと「外国の曲とか新しい曲とかたくさん入って来ているけど、日本の歌の素晴らしさを教えて頂きました。合唱部の曲の中に日本の歌を入れていきたい」と感想を語った。合唱部顧問の猪俣岳大教諭は「本当にいい機会を作って頂きました、選ばれたことを光栄に思います。生徒たちはこの素晴らしい出会いを心の中に大切にしまって生きて行ってほしい」と述べた。終盤では「大きな古時計」「トルコ行進曲」「赤とんぼ」を素晴らしいハーモニーで熱唱した二人に生徒の代表が花束を贈りお礼を述べた。お別れの前に由紀さおりさんは「あと何年歌えるかなと言うのが正直なところです。今、伝えないと間に合わなくなると思って学校を回っています。生徒の皆さん、日本の歌・日本の心を大切にして下さい、ありがとう」と短い言葉に思いを込め静かに語りかけた。
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