
山梨学院大学現代ビジネス学部企業実習(藤原邦彦教授)は12月9日、山梨学院広報スタジオで2008年度インターンシップ体験発表会を行った。インターンシップは学生が自らの専攻や将来のキャリアに関連した仕事を体験する教育プログラム。現代ビジネス学部は旧商学部時代の平成15年度から “会社とは、社会とはどういうものなのかその実態を自分自身の体で知る学習”として取り組みを行っている。今年度は就職活動を控えた3年生の15名が、夏休みの一週間を利用して、サービス業、製造業、放送事業などの山梨県内の企業9社で実習を行った。体験発表会は、事後学習の一つである“体験を人前で発表する授業”として行われ、指導を受けた企業関係者が招待された。学生は「職場の中では、自分にどんな役割が与えられているかを確認して動くことが大切だと感じた」「社会に出てから役立つ知識を多く体験した」などと自らの体験を発表した。
最初に挨拶した今井久現代ビジネス学部長は「本学部は実践的教育、地域企業との連携に力を入れており、経済産業省主催の2008社会人基礎力育成グランプリ
で本学の学生チームがグランプリの社会人基礎力大賞を受賞し日本一に輝く等の成果を上げています。学生の勉強の成果を見て頂きたい」と挨拶した。
■山梨トヨタ自動車で実習した
樫山綾さんは「自動車販売会社は、営業部門とサービス部門の両者がお互いを補完することで会社が成り立っている事を学んだ。自分にどんな役割が与えられているかを確認して動くことが大切だと感じました。この貴重な体験を今後に生かしていきたい」と発表した。
■甲斐絹屋で実習した
日野原佑樹さんは「このまま就職しても大丈夫なのかと不安になり、服に興味があったので甲斐絹屋さんに5日間の実習をお願いして受け入れて頂いた。伝票整理・在庫管理・ズボン修理や外回り営業などを体験し、顧客管理の大切さと営業は思っていた以上に難しい事を知りました。体験を通じて自分が一回り大きくなった気がします」と話した。
■FM甲府で実習した
高橋大地さんは「ラジオ制作に携われるという事でFM甲府を選択しました。アルテア七夕まつりの生放送と30分番組の企画制作に携わり小学校を取材したが、編集作業で取材不足が判り苦労した。FM甲府の人達の協力で何とか番組が出来ましたが、制作の難しさと礼儀の大切さを知り、初めて一つの事に没頭することが出来ました」と体験を語った。
■FM甲府で実習した
三浦麻奈美さんは「強化育成クラブテニス部の1期生として入学し主将として生活のすべてがテニスだったが、インターンシップを通じてまだ先の事だと思っていた就職や社会について学びました。感じた事は、任された仕事はすべて自分の責任である事。人間関係やチームワークが大切な事はテニスと同じだと思いました。御指導ありがとうございました」と述べた。
受け入れ企業の一つFM甲府の
奥野美智子さんは「5か月振りに学生たちの話を聞いたが、自ら文章を構成して話を組み立てており成長に驚き喜んでおります」と語った。学生達が発表を終えた後、指導に当たっている
藤原邦彦教授は企業関係者とマスコミ関係者に対し「事前学習、体験学習とともに今日は事後学習の場、テレビカメラやシャッター音がする緊張感の中で人前で話をする事を体験させる場でもありました。こういう経験をすることで学生たちが大きく成長してくれることを期待しています、ご協力ありがとうございました」と謝意を述べた。
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