山梨学院パブリシティセンター
全日本学生スピードスケート選手権 1日目
〜太田未奈美AR500mで優勝・総合成績1位発進〜
〜女子の伊藤・郷(亜)・松岡、男子の襲田が準優勝〜

第28回全日本学生スピードスケート選手権大会は12月11日、群馬県総合スポーツセンター伊香保リンクで二日間の大会の幕を開けた。この大会は、総合競技部門(AR)とスプリント競技部門(SP)の2部門に別れて共に4距離を滑り、各競技の優勝と総合成績の学生日本一を競う大会。山梨学院大スケート部からは男子13人・女子10人が出場、1日目はスプリントの男女500mと1000m、総合の男女500mと女子3000m、男子5000mが行われた。このうち総合では、女子500mで太田未奈美(2年 佐久長聖)が自己ベストの42秒59で優勝し、3000mを3位として総合成績トップに躍り出た。また松岡三葉(1年 帝京三)が500mと3000mともに準優勝、総合成績3位と好発進した。男子勢はやや不調だったが5000mで襲田衡俊(2年 日光高)が準優勝に輝き、一人気を吐いた。スプリントでは2人の女子が輝いた。SP500mで伊藤あさみ(3年 池田高)が2位・郷亜里砂(3年 白樺学園)が3位に入り、1000mでは逆に郷が2位で伊藤が3位、二人は表彰台に連続して上り違うメダルを手にした。若い力が台頭した1日目となった。
山の上の寒い場所にあり記録の出やすい屋外リンクといわれる伊香保リンクだが、この日は気温が上昇した上に風の強い悪コンディションとなった。その中で山学勢は自己ベストを出す選手が続出した。最初の競技女子SP500mとSP1000mで伊藤あさみと郷亜里砂の2人が揃って2種目とも自己ベストの滑りで2位と3位に入り、チームに勢いをつけた。伊藤あさみ選手は「最初の100mを10秒96の自己ベストで入り、その勢いを最後まで保って40秒73のベストが出せた、いい感覚で滑れました」と語った。郷亜里砂選手は「どちらも自己ベストで嬉しい、1000mは去年の1分27秒90を大幅に短縮させて1分21秒16で滑れた。明日は上(の表彰台)を狙います」と話した。AR500mで優勝した太田未奈美選手は「得意ではない500mで自己ベストが出て嬉しいが、得意の3000mでフォームが乱れてしまった。反省して明日は落ち着いて滑りたい」と述べた。AR500mとAR1000mの両方とも準優勝した1年生の松岡三葉選手は「500mは自己ベスト、3000mはもうちょっとだった、大学に入って初めての表彰台で明日につなげられたと思います」と笑顔だった。男子でただ一人表彰台に上った日光育ちの襲田に取って、伊香保リンクは高校時代から慣れ親しんだリンク。強靭な体で風に負けずに滑り、中盤は33秒台のラップで刻み、後半も粘って7分12秒66でゴール、大健闘の準優勝だった。襲田衡俊選手は「体力には自信があるので、雪や悪天候の方が好きです。今シーズンここまでいい結果が出せなかったが今日は後半粘る自分の持ち味が出せました。明日の1万mも頑張りたい」と語った。川上隆史監督は「女子の太田は長距離の選手だが、今シーズンはスピード力を身に着けた、2年生ながら全日本の大会でも上位に入る力をつけて来た。男子の襲田は悪条件の風の中でよく滑った、男子が表彰台に上ったのは久し振りよく頑張った。昨年は4年生がしっかりしていて学生チャンピオンになったが、そっくり抜けてしまった穴は大きいと思っていた。しかし、若い力が台頭してきてくれてしっかり成績を残してくれた。1月のインカレに向けて非常に明るい材料が出来た」と表情を少し緩めた。
明日の最終日はスプリントの2本目のレースと総合の男女1500m、女子5000m、男子1万mが行われる。(M.I)
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