
嘉納治五郎杯東京国際柔道大会2008ワールドグランプリは最終日の12月14日、東京体育館で男女計5階級を行った。山梨学院大柔道部からは11月に行われた講道館杯全日本柔道体重別選手権で3位入賞した浅見八瑠奈(2年新田)が唯一人選ばれ48kg級に出場した。浅見は日本人同士対決となった準決勝で山岸絵美(三井住友海上)と対戦し延長でも決着がつかず、審判の旗判定による僅差で敗れ3位決定戦に回った。3位決定戦でウランチセチグ(モンゴル)を有効1指導3の優勢勝ちで下し、昨年に続き銅メダルを獲得した。全日本柔道連盟は嘉納杯終了後の強化委員会で冬季欧州海外派遣選手を決定、山学大からは4人が選ばれた。女子48kg級の浅見八瑠奈がブルガリア国際とオーストリア国際、黒江優希(1年横須賀学園)がベルギー国際、63kg級の小澤理奈(4年 弥富)がオーストリア国際とドイツ国際、男子90kg級の西田泰悟(3年 国士館)がハンガリー国際にそれぞれ出場することになった。
浅見八瑠奈は1回戦でウクライナのルスニコワと対戦、縦四方固めで押さえ込み一本勝ち発進した。準々決勝の相手は昨年も準々決勝で顔を合わせ、小内で効果を取りそのまま押さえ込んで勝利したベルギーのロセンネウ、今年は素早い動きから鮮やかな体落としを決めて立ち技で一本勝ちした。準決勝は日本人同士対決となった、対戦相手は山岸絵美(三井住友海上)、実力伯仲、お互いに相手有利の組み手を嫌って充分な体制を作らせない、片手で相手の袖を持ち足技を掛け合うが、両者ともにポイントを奪えず5分間の試合時間が終了、どちらかがポイントを上げた時点で勝敗が決まるゴールデンスコア方式の延長戦に突入したがここでも決着がつかず、3人の審判の旗による判定の結果惜しくも敗れ3位決定戦に回った。3位決定戦の相手はモンゴルのウランチセチグ、浅見は気落ちせずに積極的に攻め続け有効1指導3を奪って優勢勝ち、1年生でいきなり国際舞台3位となった昨年と同じく銅メダルを獲得した。
浅見八瑠奈選手は「山岸さんとは力の差があると感じた。48kg級は国内の人達が強いので、稽古を重ねて負けないようにしていきたい。海外遠征に行ける事になったが、ランキング制が導入されて、優勝するとポイントが付くのでポイントを取るよう頑張りたい」と語り、その足で全日本の強化合宿に向かった。山部伸敏女子柔道部監督は「優勝したかった。外人には負けるなと指示して外人には負けなかったのでそれはよしとするが、山岸には組み手で負けていた。課題は組み手争い」と話し、この冬に選手全員の体力アップを図る考えを示した。
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アルバム1 |
アルバム準々決勝 |
アルバム準決勝 |
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