

第85回東京箱根間往復大学駅伝競走に出場する山梨学院大学陸上競技部の結団壮行会が12月17日、大学キャンパス内の広場STAGE21で行われた。上田誠仁監督を先頭に16人のエントリーメンバーが白一色のウインドブレーカー姿でステージに登場、20人のチアリーダー部員を中心に会場いっぱいに詰めかけた学生や教職員が一斉に拍手とエールを送った。陸上競技部の尾崎雄一主務が16人の名前と学年・出身校を紹介、古屋忠彦学長、下田正二郎カレッジスポーツセンター長、鈴木友麻学生会会長が壮行の辞を述べ、松村康平主将が「今年度のテーマは“挑戦だ”です。自分が1年の時には2位、次の年は12位、前回は6位でした、今年は前回以上の成果に挑戦できる力をつけて来ました、全力で箱根に挑戦して来ます」と誓いの言葉を述べた。壮行会には20社のマスコミが詰めかけ、会を終えた選手たちは広報スタジオで合同記者会見を行い一人一人が丁寧に各社の取材に応えた。1区から10区の区間エントリーは29日に発表される。23年連続出場で優勝3回、準優勝5回の山梨学院は、往路5区間、復路5区間の217.9kmを伝統のプルシアンブルーの襷で繋ぐ。
今年のエントリーメンバーに選ばれた16人は、松村康平主将(4年 清風)、小棚木教彦(4年 秋田工)、宮城真人(4年 開新)、メクボ・モグス(4年 山梨学院高)、山本真也(4年 報徳学園)、渡辺清紘(4年 米沢工)、岩田真澄(3年 富山商)、大谷康太(3年 出雲工)、岸本匡(3年 鳥取中央育英)、小山大介(3年 倉敷商)、後藤敬(3年 高千穂)、中川剛(3年 豊岡南)、赤峰直樹(2年 鶴崎工)、高瀬無量(2年 市立尼崎)、オンディバ・コスマス(1年 山梨学院高)、田口恭輔(1年 東邦)の最強の16人。
壮行の言葉の中で古屋忠彦学長は「今から23年前、昭和62年に始めて箱根に出場して以来23回目の出場となる、凄い事だと思う。やっと新興大学ではなくなったけれど、まだ古豪とか伝統大学と言われる存在にはなっていない。しかし、今の努力を続けて行けば伝統大学と呼ばれるブランドが手に入ると願っています。今年の選手の活躍が新たな伝統を作る礎になる」と激励した。下田正二郎カレッジスポーツセンター長は「今年は六つの全国大会を各競技が制してくれました、その最後を締める集大成が箱根駅伝です。ここに並んでいる選手たちにすべての夢を託す思いでここに立っています。選手の皆さんはあの箱根を走る喜びを感じてもらいたい、山梨学院の人達のすべての力をあなたたちに与え、あなたたちの走りをすべての思いを持って見守ります、頑張って下さい」と熱く語りかけた。鈴木友麻学生会会長は「体調に気をつけて日頃の練習成果を発揮して下さい、私たち学生や教職員父兄が一体になって精一杯応援します」とエールを送った。上田誠仁監督は「我々は夢に向かって歩み続ける努力をして来ました、これからも夢に向かって歩んでいきます。他のチームの活躍やオリンピックの活躍などたくさんの勇気をもらいました。選手一人一人が持ち寄った一本一本の木を襷につなぎ、絶対に諦めないという覚悟と決意を胸に大手町のゴールを目指して頑張ってきます」と決意を述べた。
尚、壮行会に先立つ10日早朝に甲府・緑が丘体育館前でエントリーメンバー16人の発表が行われ、上田誠仁監督から松村康平主将に伝統の襷が手渡された。今回は85回の記念大会で例年より3チーム多い23チームが箱根路を走る。今シーズンの山学大は大学三大駅伝のうち10月の出雲駅伝4位、11月の全日本大学駅伝3位といずれも上位に入っており、最も注目される箱根駅伝での上位入賞が期待される。
箱根駅伝の模様はテレビ中継とともに、エフエム甲府でも正月2日・3日の両日午前7時30分〜午後3時の長時間にわたり実況生中継される。
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