
北京オリンピックに出場した山梨学院大水泳部のエース加藤ゆか選手(4年)が、独立行政法人・日本学生支援機構が行っている平成20年度優秀学生顕彰事業の大賞(スポーツ活動分野)を受賞した。この賞は学術・文化・スポーツなどの分野で優れた業績を挙げた学生に贈られるもので大賞受賞者15人の中に選ばれた。加藤選手は18日、水泳部の神田忠彦監督とともに学長室を訪れ、古屋忠彦学長から表彰状と記念品を受け取った。古屋学長は「山梨学院のアスリートたちが後に続けと思うでしょう、学長として嬉しく思う」と称えた。加藤選手は「このような賞を頂けるとは思いませんでした、育てて頂いた周りの人たちのおかげです」と感謝の気持ちを言葉に表した。この後に行われた記者会見で加藤選手は、卒業後は東京スイミングセンターに入社、金メダリストの北島康介選手らを育てた平井伯昌次期五輪ヘッドコーチの下で4年後のロンドン五輪を目指すことを表明した。
優秀学生顕彰事業には大学の学生課が応募していたもので、スポーツ活動分野には約600人の応募があり、その中から加藤選手と陸上の竹澤健介選手(早大)ら6人が大賞に選ばれた。授賞式は13日に東京都内のホテルで行われたが加藤選手が出席できなかったため大学が預かり、この日古屋学長から本人に表彰状と副賞の50万円が贈られた。
加藤ゆか選手は「このような賞があるとは思わなかった上に一番上の賞、まさかこんな賞を頂けるとは思いませんでした。神田コーチを始めここまで育てて頂いた周りの人たちのおかげです」と誠実な人柄の彼女らしく周囲の人々への感謝の気持ちを言葉に表した。
古屋忠彦学長は「本学は神田監督の指導で、シドニーの萩原智子さん、アテネの長田友喜子さん、北京の加藤ゆかさんと人も種目も違う3人の水泳オリンピック選手を出したが、調べたら前例のない事だった。今回の受賞は初応募での初受賞、山梨学院のアスリートたちが後に続けと思うでしょう、学長として嬉しく思う」と受賞を称えた。
この後の記者会見で加藤ゆか選手は「オリンピック前は『納得のいく泳ぎをして、笑顔で終わりたい』と思っていたが、納得のいく泳ぎが出来なかった。直後のインカレで日本記録が出せてやめようかなとも思ったが、オリンピックの悔しさは抜けきれなかった。心が揺れてとても悩んだが色々な人の話を聞いて、最後は自分の中で決めました。オリンピックの悔しさを晴らすために4年後を目指します」と人生の選択に22歳の心が揺れ動いた事を明らかにした。大学生活一番の思い出は何ですかという記者の質問に加藤ゆかは「自分の中では、自分のためにもチームのためにも頑張ろうと思って泳いだインカレで日本記録を出せたことが一番印象に残っています。山梨で頂いた感動を心にしまい、人に感動を与える選手になれるよう1日1日頑張っていきたい」と答えた。
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アルバム表敬訪問 |
アルバム記者会見 |