山梨学院パブリシティセンター
山学大生がグループ研究で創作
〜“甲府検定”発表、ネットで出題・認定証発行〜
〜松本ゼミの学生が3年がかりで完成〜

『甲府検定』を作ったのは、法学部松本武彦教授のゼミに参加する3年生12人のグループ。インターネットのホームページ上で現在出題中。大学生が地域『検定』に取り組むこのユニークな試みは、2年前の松本ゼミ生が地域検定ブームの中で「大学がある甲府市のことを楽しみながら知ろう」と発案、昨年度と今年度のゼミ生が引き継ぎ、3年がかりで完成させた。学生たちは甲府の歴史について図書館で調査、街を歩いて面白い話題を探り、出題の検討を重ね1月29日にホームページを立ち上げた。出題内容は「甲府駅前の武田信玄公像、右手に持っているものは何?」など初級問題編20問、「酒折の梅園不老園、もともとは何だった?」など中級問題編20問。HPにアクセスした人が初級か中級かを選択してそのままウェブ回答することが出来る択一回答方式。出題は2月末日まで続けられ、3月に解答・解説編がアップされる。回答を寄せた人にはネット上で各級の認定証が発行されることになっている。
チームリーダーとして全体を取りまとめたゼミ長の経営情報学部3年仲澤清人さんは韮崎市の出身「どうしたら色々な人に興味を持ってもらえるか、問題の作成に苦心しました」と話し、熱心にフィールド活動を行った経営情報学部3年丸山一希さんは中央市の出身「調べることで興味が湧き面白くなって行きました」と話している。2人はともに山梨県人ながら甲府市については深くは知らなかった、他のゼミ生も半数は県外出身者で中国からの留学生も2人参加した。知識はほとんどゼロからのスタート、県外出身者が感じた素朴な疑問点や、先輩たちから引き継いだ出題案を整理、県立図書館で疑問点の解明にあたった他、甲府市中心街を歩いての出題ヒント探し、『富士山検定』への挑戦、『武田検定』など他の検定との比較研究を行い、秋には検定問題の原案作成に漕ぎ着けた。しかし、予算も組織力もない学生には特定の会場に受験者を集めて行う通常の『検定』制度の手法は不可能。研究成果を社会にどうアピールして関心を集めるかが最大の問題点だったが、専門家の伊藤栄一郎経営情報学部教授の協力が得られ、インターネット上で出題・解答・認定証発行を行う方法で実施出来ることになった。指導に当たった松本武彦教授は「専攻が異なる学科の学生が一緒に受講する『総合基礎教育セミナー・比較地域文化学』の授業の中で、2期前の学生たちが思いつき、後輩たちが引き継ぎ、色々な方々の協力で実現できた。今回を第1回甲府検定と位置付け、来年度のゼミ生と第2回甲府検定に取り組み、バージョンアップさせたい」と語っている。学生たちがグループ研究で作り上げたこの「甲府検定」、インターネットの検索キーワードは「第1回甲府検定」(アドレスhttp://itolab.com/kofu/)問題の出題期間は2月28日まで、3月1日に解答・解説編がアップされる予定。
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