山梨学院大学(古屋忠彦学長)と酒折連歌賞実行委員会(川手千興実行委員長)は3月27日、山梨学院広報スタジオで第十一回酒折連歌賞募集会見を行った。酒折連歌賞は5・7・7の問いの片歌に対して、答えの片歌を5・7・7で返す歌遊び。連歌発祥の地甲府市酒折宮にちなみ1998年に創設され、今回で十一回目を数える。第十一回の問いの片歌は四句。一 海のうえ鏡のように月がうつって、二 近道を知っているからこそ走り出す、三 目を閉じてあの夏の日のひかりを歩む、四 ふるさとに集まっている山を数えて。応募受け付け期間は4月1日から9月30日。問いの片歌四句すべてへの応募が可能、応募句数の制限はない。選考委員は、俳人の俳誌「白露」主宰廣瀬直人氏、歌人の歌誌「りとむ」発行人三枝昂之氏、歌人の第25回角川短歌賞受賞者今野寿美さん、歌人のフーコー短歌賞大賞受賞者もりまりこさんの4氏。大賞者には、文部科学大臣賞・副賞20万円が贈呈される。
主催者代表の古屋忠彦学長は「先日表彰式を行った十周年記念大会には、新記録(52,703句)の応募者があり、創立記念モニュメントの建立でけじめがついた。これからは応募の句数にこだわらずにアイデンティティの確立を目指し、連歌という文学形式がこの酒折の地で発祥したことを広めていきたい」と挨拶した。川手千興実行委員長が問いの片歌の発表と募集要項の説明を行い、合わせて第六回から第十回の各100選の500句を掲載した『言の葉連ねて歌遊び』(第2集)が角川書店から6月に出版されることを明らかにした。
賞の内訳は、文部科学大臣賞・大賞/副賞20万円(1名)、佳作/副賞7万円(3名)、入選/副賞3万円(10名)、奨励賞/副賞1万円(12名)、百選/副賞第十一回酒折連歌賞オリジナル図書カード。高校生以下を対象に将来楽しみな才能を見出すことを目的に設けられている特別賞のアルテア賞最優秀/副賞5万円(1名)、アルテア賞/副賞3万円(9名)となっている。また、第十回記念大会で好評だった、応募者の中から抽選で50名に印傳・和紙・織物・ワイン・宝飾などの山梨の特産品をプレゼントする企画が引き続き実施される。応募の締め切りは9月30日、選考結果の発表は来年1月31日の予定。
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