山梨学院パブリシティセンター
第61回春季関東地区高校野球山梨県大会(第4日目)
山梨学院5対0で石和を降し3回戦へ
2番・鈴木 硬直破る一打で青山を生還

山梨県高校野球連盟は4月19日、小瀬球場で第61回春季関東高校野球大会山梨県予選(第4日目)2回戦4試合を行った。第1試合は山梨学院大学附属高校 対 石和高校戦が行われた。後攻の山梨学院は、左腕の中根龍也(2年・大田シ)が先発。中根は春夏秋の公式戦初先発ながら4回を2安打4奪三振で無失点と抑える好投。攻めては4回まで3安打するものの、相手投手のストレートと縦に大きく割れるカーブに決定打を欠く展開。その硬直状態を打ち破ったのは5回裏、先頭打者の7番・青山祐己(2年・浦安シ)が中前安打で出塁し、犠打で二塁に進塁。さらに内野失策で一・二塁とした二死後、2番・鈴木悠介(2年・青葉緑東シ)が均衡を破る左前安打を放ち、二塁から青山を生還させ先取点を挙げた。6回裏、打線は主将4番・羽田翔(甲府南シ)の右翼手への三塁安打を皮切りに5安打と四球、相手の失策、さらには代打攻勢と足を絡める攻撃で、打者10人で4点を奪い5対0と試合を決めた。最終回にはエース右腕の山田祐也(3年・猿橋中)がリリーフし、先頭打者を三振に打ち取り、力んで四球を与えるも投手ゴロで併殺に討ち取り試合を閉めた。次回は4月26日午後4時から小瀬球場で3回戦を甲府西と戦う。
山梨学院は5回裏、先頭打者の7番・青山祐己(2年・浦安シ)が中前安打で出塁し、8番・杉田康太郎(2年・羽村シ)の犠打で二塁に進塁。9番・中根龍也の内野失策で一・二塁とした二死後、2番・鈴木悠介(2年・青葉緑東シ)の左前適時打で二塁から青山が生還し先取点のホームを踏んだ。
続く6回裏、先頭打者の主将4番・羽田翔(甲府南シ)が右翼手のファインプレーかと思われたグローブを弾き三塁打とした。続く5番・小林夏樹(2年・長野北シ)が右犠飛を放ち2対0とした。一死後、6番・松浦航平(2年・青葉緑東シ)が左越え二塁打で出塁し、続く7番・青山への一球目の暴投で三塁に進塁した。青山は内野失策出塁し、一・三塁。8番・杉田の一球目で青山が盗塁し二・三塁とすると、杉田が二球目を右前適時打し、6番・松浦が生還して3対0とした。一死一・三塁、続く9番・中根の二球目で杉田が盗塁し二・三塁。中根の四球で満塁とした。ここで1番・渡辺晶也(3年・山梨南中)に代打・花澤冴俊(2年・千葉市シ)が送られ、花澤は期待に応える中前適時打で4対0 とした。二死一・二塁、3番・三上星(2年・八王子シ)にも代打の角田皓太(2年・千葉市シ)が送られ、角田はワンチャンスで左前適時打を放ち5対0と突き放し試合を決めた。
▲投げては、左腕投手の中根龍也(2年・大田シ)が左サイドスローの技巧派振りを披露。8回を5奪三振5安打1四球の投球で好守にも助けられて三塁を踏ませることなく完封。9回にはエース右腕の山田祐也(3年・猿橋中)がリリーフし、先頭打者を三振に打ち取り、四球を与えるも投手ゴロで併殺し試合を閉めた。
主将4番・羽田翔(甲府南シ)は「チームは5回裏に1点を奪い流れを呼び込めた。6回裏には、監督から直球か縦のカーブのどちらかに的を絞って行けと指示を受けていたので、球を絞り自分のバッティングを心掛けて、三塁打を上手く打てた。 チームのスローガンは『全力』、主将として口先だけでなくて行動で示して、 チームを引っ張って行きたい。今のチームには、学年は関係ない。1年から3年までが平等で全員良きライバル。チームは良い雰囲気になっている。『全力』でチーム一丸となって戦って行きたい」と述べた。
先取得点のタイムリーヒットを放った2番・鈴木悠介(2年・青葉緑東シ)は「5回裏、先頭打者の青山(7番)からのチャンスをものに出来て嬉しい。1点を取ろうと、とにかく強く振ることだけを考えて打席に立った。真中低めのストレート、少し芯を外したが強く振ったので上手く転がり結果ヒットになった」と振り返った。
左腕投手の中根龍也(2年・大田シ)は「ボールが先行して、あまり良くなかった。ランナーが出ても、後続を抑えられたことは良かった。サイド投げは中学2年生からで、ボールもあればストライクもあるという気持ちで投げている 。1年生にも力のある投手がいるので危機感を感じて一生懸命練習している。次もチャンスがあれば投げたい」と述べた。
エース右腕の山田祐也(3年・猿橋中)は「初回から投げられるように準備していた。先頭打者を三振に取り、次の打者は力んでしまい四球を出した。その次の打者を併殺に出来たが、今日は自分らしさが出せなかった。キャッチャーが構えた所に投げられることと、インコースが持ち味なので、再びチェックして次回に生かしたい」と述べた。
須田喜照監督は「今日の試合は、打撃陣が練習どおりに出来なかった。とにかく4回まで投手との攻防での内容が悪すぎた。5回裏にやっと鈴木のタイムリーで1点先取。6回裏には主将・羽田の三塁打と足と2人の代打を絡めてどうにか4得点できた。投手陣は先発した中根は打たれそうで打たれない、中根らしさを発揮して8回を完封してくれた。山田は1イニングだがエースの風格を見せてくれた。チームは、この春新1年生を迎え、1年生大会で活躍した2年生、最上級生としての自覚を持ち頑張っている3年生、今チームは部員全員で一つのチームになろうとしている。次の試合も明日に繋がる野球を心掛けたい」と語った。(H.K)
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