山梨学院パブリシティセンター
高校総体サッカー開幕
〜山梨学院高4対2で桂高を撃破3回戦進出〜
〜名将横森巧監督陣頭指揮で頂点を目指す〜

第61回山梨県高校総体サッカー競技兼関東大会予選は4月18・19日の両日、県内6会場で1・2回戦21試合を行った。このうち1回戦シードの山梨学院高校サッカー部は19日、ホームグランドの山梨学院和戸サッカー場に桂高校を向かえ大会初戦を戦った。試合は、後半途中までは山学が一方的に攻める展開だったが、後半中盤から桂が反撃、一時は1点差まで詰め寄られる戦いとなった。山学は終了5分前に追加点を挙げて桂を突き放し、4対2で初戦を突破、25日に行われる3回戦進出を決めた。山梨学院高サッカー部は昨年まで3年間指揮を執った高木理己前監督が退任。今シーズンはGM横森巧総監督が韮崎工の監督を退任して以来15年ぶりとなる監督に復帰、陣頭指揮でチームの指揮を取る。コーチとして元清水エスパルスヘッドコーチの吉永一明ヘッドコーチと湯浅征二郎GKコーチを招へい、名将と新進気鋭の若手指導者がスクラムを組むトロイカ体制で頂点を目指す。

試合会場の山梨学院和戸サッカー場には「目指せゴール!山梨学院」の横断幕と「フィールドの風になれ!桂高校」の横断幕が張られ、4月の午前10時とは思えない強い日差しの下、桂高のキックオフで試合が開始された。プルシアンブルーの山学イレブンは、開始早々からパスを正確につなぎ前半は山学がボールの9割を支配する展開となった。前半29分、MF堤建太(2年)が左サイドからドリブルで切れ込み、相手の反則を誘ってPKを獲得、これをMF水上昌平(3年)がゴール右隅に決め前半を1−0で折り返した。ハーフタイム、横森監督は「中盤の展開が悪い、ボールの周辺に集まりすぎる、同じリズムでは相手は疲れない、展開を早くしろ」と指示した。後半も序盤は山学の一方的なペースだった。5分にMF大島雄人(3年)がゴール前のルーズボールを押し込み2−0、10分にはDF藤巻謙(3年)が左サイドから30mのロングシュートを豪快に決めて3−0、このまま一方的に押し切るかと思われた。しかし、ここから桂が反撃、18分と23分に立て続けに簡単に得点を与え3−2と1点差に迫られた。元気を取り戻した桂の気迫に終盤の山学イレブンはやや受け身に回ったが終了5分前に大島雄人が再びシュートを決め、4−2と突き放して粘る桂を振り切った。碓井鉄平主将(3年)は「桂高校はまとまりのあるいいチーム、初戦の硬さもあって終盤は苦しくなったが勝てて良かった。今年は山梨県内の大会は全部取るつもりで戦いたい。まず高校総体の一戦一戦に全力で挑む」と決意を語った。試合後、横森監督は選手に円陣を組ませてその中心に立ち、試合中のプレーについて、各選手のそれぞれのプレーについて一人一人に強い眼差しを向け、その目に語りかけるように「今日の自分を反省して、次のゲームに活かさなければ明日はない」とアドバイスを送っていた。横森巧監督は「50歳違うので、生徒が判ってくれるかという不安は当然感じるが、サッカーへの思いは同じ、怠ることなくトレーニングを重ね最終目標の選手権に向けてチームを作っていきたい」と語った。
横森巧監督は韮崎高監督として75年インターハイ優勝、81年全国選手権準優勝の輝かしい実績を持ち、ヴァンフォーレ甲府チームアドバイザー兼強化ディレクターの経歴などを持つ県サッカー界の重鎮。2005年から山梨学院スポーツセンター参与としてGM総監督に就任している。山梨学院高サッカー部は強化育成クラブ指定3年目の昨年夏にインターハイ初出場を果たしたが、冬の全国選手権には創部以来まだ一度も出場していない。

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