
第61回山梨県高校総体兼関東大会予選サッカー競技は5月9日、山梨学院和戸サッカー場などで準々決勝4試合を行った。2回戦で桂高、3回戦で都留高を下しベスト8入りした山梨学院高サッカー部はホームグラウンドに石和高を向かえて対戦した。山学イレブンは、序盤は守り重視でカウンター狙いの石和ディフェンスを突破できなかったが、キャプテン碓井鉄平(3年)からの正確なスルーパスを起点に次第に石和の守備陣形を崩し、前半23分に中田寛人(3年)がヘディングシュートを決めて先制、後半は5人が次々にシュートを決め、6対0と大勝、13日に行われる準決勝進出を決めた。また同日に小瀬陸上競技場で行われた陸上男子1500mで原寿人(2年)が4分01秒87で優勝、高校総体2連覇を飾った。
前日までの雨が上がり、今年初の真夏日、強い日差しが射す試合前のベンチで横森巧監督は「個々にならないよう、チームで進むように」と指示、吉永一明コーチは「コーナーキックの際のポジショニングに気を配れ」と注意して選手を送り出した。この試合の石和高は、守りを固めてカウンターを狙うディフェンス重視の作戦。山学イレブンは序盤こそ石和の陣形にてこずったが、司令塔のMF碓井鉄平主将が時に左右に大きく振り、時に縦に鋭いスルーパスを通す、FW佐野敬祐(3年)らの攻撃陣がペナルティーエリア内に次々にドリブルで切り込み石和の陣形を崩した。前半23分、コーナーキックのボールに鋭く反応したDF中田寛人(3年)がヘディングシュートを決めて先制。サイドが変わった後半は、8分にMF藤巻謙(3年)がロングシュート、17分に碓井鉄平がミドルシュート、22分にMF鈴木俊太(3年)がドリブルで持ち込み、28分にMF伊東拓弥(3年)がゴール前で飛び込み、ロスタイムに後半途中から出場したFW加部未蘭(2年)がダメ押しの6点目を決めて大勝した。試合後、選手を集合させた横森監督は「パスの判断が甘い、切り返しを早くするように」と反省点を挙げた。
碓井鉄平主将は「前半は点が取れなかったが、後半はいい形で得点できた。次からは相手が強くなるので、気持ちを引き締めて決勝にいけるよう頑張る」と話した。元清水エスパルスヘッドコーチの
吉永一明ヘッドコーチは「序盤は点が入らない状況だったが慌てずにゲームを組み立てることが出来た。色々なゲームを経験させ、試合を通して一人一人を育てていきたい」と語った。ベスト4に進出したプルシアンブルーの山学イレブンは、13日午前10時から韮崎運動公園で行われる準決勝戦で緑の韮崎イレブンと対戦する。
一方、小瀬陸上競技場ではサッカー同様13日の総合開会式前に陸上競技の高校総体が始まった。大会初日9日の男子1500mに出場した山梨学院高駅伝部の
原寿人(2年)は、決勝レースでもスタート直後から飛び出す積極的なレース運びを見せ、4分01秒87で優勝した。原は1年生だった昨年の高校総体でも優勝しており大会2連覇となった。表彰式を終えた原寿人選手は「残り150mあたりで、後ろから来る足音が聞こえてきた、そこから気持ちで負けないようにラストスパートした。13日の800mにも出場する、昨年は2位だったので今年は優勝して2冠を取りたい」とレースを冷静に分析し、気持ちを次の800mに切り替えていた。
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