山梨学院パブリシティセンター
2009東日本学生レスリングリーグ戦
〜山学大はライバル拓殖大に敗れ2連覇ならず〜
〜二日目を終わり5勝1敗、一歩届かず〜 

学生レスリング界最高峰の大会“2009東日本学生レスリングリーグ戦”は2日目の21日、東京・駒沢体育館で32試合が行われた。昨年の優勝校Aグループの山梨学院大は、初日に3連勝して2日目を向かえ、中大、国士舘大、拓大の3校と対戦した。第4戦の中大戦は55kg級の小俣将太(4年 霞ヶ浦)と60kg級の小俣涼平(2年 霞ヶ浦)兄弟と66kg級の森川一樹(4年 霞ヶ浦)で3連勝したあと3連敗し120kg級のムジコフ・ボリス(4年 ロシア)が圧勝して勝利。続く第5戦の国士舘大戦は2勝2敗のあと3連勝して勝利を収めた。しかし、“事実上の優勝決定戦”第6戦の拓大戦は流れを掴み切れずに2−5で敗退した。2日目が終わった段階でのAグループの成績は、トップは6勝0敗の拓大、2位に5勝1敗の山学大と国士舘大が並んでいる。Bグループは日体大が6戦全勝でトップとなった。明日の最終戦で山学大が専大を下し、拓大が国士舘大に敗れて両校6勝1敗となった場合でも、獲得ポイント差で山学大は一歩届かず、拓大の決勝進出が確定した。
≪山梨学院大VS中央大≫(第4戦)
55kg
60kg
66kg
74kg
84kg
96kg
120kg
×
×
×
山学大
小俣(将)
小俣(涼)
森川
橋本
鈴木
渡辺
ボリス
中 大
大谷
木村
八反田
中井
天野
本田
渡辺
×
×
×
×

*小俣(将)は第1ピリオド1−0、第2ピリオド2−1で連取。小俣(涼)は第3ピリオドまでもつれたが残り20秒にニアフォールで勝利。森川は第1ピリオド、第2ピリオドともに6−0と圧倒。橋本は大差、鈴木はフォール負け。渡辺はボールピックアップで押し出され敗北。ボリスが圧勝、4対3の勝利。

≪山梨学院大VS国士舘大≫(第5戦)
55kg
60kg
66kg
74kg
84kg
96kg
120kg
×
×
山学大
小俣(将)
高橋
森川
橋本
小室
有薗
ボリス
中 大
荒木
小田
安藤
{澤
佐藤
杉本
デニス
×
×
×
×
×

*小俣(将)は相手をバックに投げて勝利。高橋は第1ピリオド・第2ピリオドともに失い敗北。森川は安藤を寄せ付けず5−0、9−2の大差で勝利。橋本フォール負け。小室は先行されて苦しかったが第2ピリオドに逆転フォール勝ち。有薗は第1ピリオド相手を場外に押し出し1−0、第2ピリオド3−1で勝つ。ボリスは留学生のデニス・ロバーツを寄せ付けず。5対2で勝利。

≪山梨学院大VS拓殖大≫(第6戦)
55kg
60kg
66kg
74kg
84kg
96kg
120kg
×
×
×
×
×
山学大
小俣(将)
小俣(涼)
後藤
森川
小室
有薗
ボリス
拓 大
内村
岡本
高谷
藤本
谷田
×
×

*切り込み隊長の小俣(将)は第1ピリオド3−0、第2ピリオド3−1で勝利、役割を果たした。弟の小俣(涼)は第1ピリオド終盤まで1−0とリードしていたが、残り19秒に1−1とされ、後者ポイントでこのピリオドを落とし、第2ピリオドは2−4とされて敗北、兄の作った流れをつなげなかった。後藤は第1ピリオド1−3、第2ピリオド0−1でいいところなく敗北。森川は自分の階級から1階級上げて挑んだが強敵の高谷の牙城を崩せなかった。小室と有薗は力負け。出場した全ての試合を圧勝してきたボリスはこの試合も圧倒的な強さを見せつけたが、山学は2対5で須藤元気新監督の拓大に敗北、この時点で優勝決定戦進出の道を断たれた。

試合後、高田裕司監督は選手に対し「拓大の闘志が上回っていた、1点を争う戦いでは闘志がなければ勝てない。練習で苦しまない人間は試合では勝てない。何を学んで帰るかだ」選手たちは床に正座し、監督の目を見つめ、その言葉を胸にしまっていた。橋本雄太朗主将(4年 宮城県工)は「なんとも悔しい、3人のポイントゲッターを抱えながら、あとの者が4人目の役を果たせなかった。次の大会や来年の組み合わせにも影響するので、明日の専大戦は全力で勝ちに行く」と語った。現役チャンピオンのまま今年から母校のコーチを務める小幡邦彦コーチは「優勝を狙って来たので残念だが、選手はそれなりに戦ってくれた。しかし、簡単に押し出されたり、正面に構えたり、タックルに入ってからの処理が甘いなど、直す点がたくさん見つかった。まだ体は動くので、体で教えながら一人ひとりを強くしていく」と後輩たちの育成を誓った。
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