山梨学院パブリシティセンター
第52回関東高校サッカー大会 最終日
~山梨学院高が真岡高を下し優勝、関東初制覇~
~延長戦の末にピッチ上で歓喜の校歌合唱~

サッカーの第52回関東高校大会は6月1日、埼玉県熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で決勝戦を行い、山梨学院高が真岡高(栃木A代表)を延長戦の末に下し初優勝した。山梨県勢の優勝は平成8年の韮崎高以来13年ぶり2度目で、山梨学院は一昨年に続く2回目の出場で初の関東No1の座を獲得した。山梨学院高は1回戦で高崎経大附高を3-0と圧倒、準決勝の強豪帝京高戦は終了5分前に追いつき延長2-1逆転勝ち。決勝は両チーム0-0で延長戦に突入したが、延長前半に2点、後半に1点を奪い、3-0と大きく突き放して勝利した。和戸サッカー場で鍛えた山学イレブンの運動量は最後まで落ちず、最後には足が止まった真岡高に走り勝った。優勝旗と優勝杯を手にした選手たちは、スタンドで声援を送り続けた控え部員も加わり、先程まで戦場だったフィールドに大円陣を描き、校歌を大合唱して初優勝の雄叫びをあげた。

共に初優勝を賭けた戦いは、一進一退を繰り返す緊迫した白熱戦となった。互いに特徴を出し合い、立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛ける。山学は中盤のスペースにドリブルで仕掛け、DFラインを崩しにかかる。真岡はFW穴澤のポストプレーからDFラインの背後を狙いゴールを窺う。互いにチャンスを作り出すが、守備陣の粘りとフィニッシュの精度が低く得点に至らない。共に攻撃的に仕掛ける戦いは決勝戦にふさわしい見ごたえのある展開となった。後半は山学のシュート数10本に対し真岡のシュート数は3本に留まり、山学がやや押し気味であったが0-0で20分間の延長戦に突入した。延長3分、MF伊東拓弥(3年)が左サイドを抜け出し、中央のFW加部未蘭(2年)にパス、このボールを長身の加部が長い脚を利して奪い右足を鋭く振り抜いてシュート、ついにゴールをこじ開けた。その2分後、今度はDF渡辺圭祐から出たボールを伊東拓弥がゴール前に持ち込み連続得点。延長後半開始直後のフリーキックでゴール前に飛び込んだMF碓井鉄平(3年)が飛び上がった右足をチョコンと出して角度を変える技ありのシュートで3点目を押し込み、100分間の戦いに決着をつけた。

山梨学院高
(山梨)
{0-0}
{0-0}
3{延 長}0
{2-0}
{1-0}
真岡高
(栃木)

試合後に表彰式が行われ、賞状を碓井鉄平主将、優勝旗を中田寛人選手、優勝杯を伊東拓弥選手が受け取った。大会優秀選手に山梨学院高から、あわやオウンゴールのピンチまでをも鉄壁に防いだGK松田ラン(3年)、最終ラインで粘り強い守備を見せたDF関篤志(2年)、攻守の要としてチームを引っ張ったMF碓井鉄平(3年)、抜群の突破力を見せたMF平塚拓真(3年)、素早い動きで大会3得点を上げMF登録ながらFWと評価された伊東拓弥の5人が選ばれた。碓井鉄平主将(3年)は「昨日の帝京戦も今日も延長戦で、みんなしんどかったと思うけど踏ん張ってくれた、勝てて良かった。帝京に勝てたことは自信になったのでインターハイにつなげたい」と話した。吉永一明コーチは「80分で終わらせなかったことは課題、攻撃の質を上げてフィニッシュを決める精度を上げないといけない」と気持ちを引き締めていた。横森巧監督は「ここまで来ると当然厳しい戦いになるが、自分たちのサッカーで最後まで走り、延長でゴールをこじ開けてくれた。生徒は良く頑張ってくれた。これを一つの自信にして次に臨みたい」と初優勝を勝ち取った3日間の大会を振り返った。
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