
第17回関東学生ソフトボール選手権大会兼第44回全日本大学ソフトボール選手権大会(インカレ)関東地区予選会は6月1日、雨の上がった神奈川県相模原市の昭和橋スポーツ広場で男女の決勝戦を行った。女子の決勝は創部2年目ながら準決勝までの3試合をいずれもコールドゲームで勝ち上がり、昨日の段階で初のインカレ出場を決めた山梨学院大女子ソフトボール部(愛称RED SWANS)と埼玉の強豪淑徳大との対戦となった。試合はともに1点が遠いスリリングな投手戦となった。山学の先発畑迫とリリーフの末武、淑徳の先発関根とリリーフの檜山の4投手がいずれも好投し延長9回まで両チームともゼロ行進が続いた。試合が決着したのは10回、無死走者2塁として攻撃を行う「タイブレーク」で淑徳大が1点を上げ優勝、関東No1の座についた。5回に1死満塁のチャンスを作るなど押し気味に試合を進めながら、あと1本が出なかった山学大はタイブレークに敗れ準優勝となった。
≪決勝戦 山梨学院大VS淑徳大≫
山学大 |
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淑徳大 |
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1X |
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(延長10回タイブレーカー)
山学大投手 畑迫―末武 淑徳大投手 関根―檜山
山学大の先発畑迫遼子(1年 千葉経大附)は重い速球を内外に投げ分け4回まで1安打の好投。淑徳大の先発関根有希(3年)は力のある速球とスライダーを投げ分けこちらも4回まで1安打ピッチング。山学は5回表に大きなチャンスを作った、この回先頭の5番岡田佳織(2年 伊奈学園総合)がフォアボールで出塁(ここで淑徳のピッチャーは関根から檜山千紗(3年)に交代)、1死後相手ミスと、代打小山友香(1年 淑徳)のセーフティーバンドで1死満塁のチャンスを作った。さらに代打攻勢を仕掛け、知久幸美(1年 城南静岡)と舛田妃美呼(1年 星城)を打席に送り込んだが2者凡退に終わった。結果的にはこの5回の大きなチャンスを逃したことが痛かった。山学打線は淑徳の関根・檜山の二人のピッチャーから最後まで得点を奪えなかった。「タイブレーク」の延長10回裏、淑徳大は満塁からヒットエンドランを仕掛け、ピッチャーが外したボールにバッターが飛びついてヒットを放ちサヨナラ。緊迫した投手戦はタイブレークまでもつれた末に淑徳大の勝利となった。惜しくも準優勝の山学大は、8月末に宮崎県で行われるインカレに関東第2代表として出場する事になった。
清水正監督は「力的には互角だった。最後は外したボールに飛びつかれてヒットを打たれ敗れたが、相手ピッチャーを打ち崩せなかったのが敗因。5回のビッグチャンスを生かせなかったのが大きかった」と振り返り、「バッティング練習と細かい所のチームプレーを徹底させてインカレに挑みたい」と語った。
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