山梨学院パブリシティセンター
競泳ジャパンオープン2009 1日目
〜女子100m平泳ぎで鈴木聡美が金メダルに輝く〜
〜あと一歩で日本新の1分07秒41で優勝〜

競泳のジャパンオープン2009兼第5回東アジア競技大会代表選手選考会が、6月5日から7日の日程で東京辰巳国際水泳場で始まった。この大会は4月に行われた日本選手権に続く日本一を決める大会。山梨学院大水泳部からは男子13人女子17人の合計30人が出場する。大会初日に1年生の新人が驚異の泳ぎで日本水泳界に鮮烈にデビューした。女子100m平泳ぎ決勝に進出した鈴木聡美(1年 九産大九州)は、75mまでは日本記録を上回るハイスピードで泳ぎ、シドニー五輪銅メダリストの田中雅美さんが2000年に出した最も古い日本記録1分07秒27に肉薄する、1分07秒41のあと一歩で日本新記録の泳ぎで優勝、表彰式で田中雅美さんから首に金メダルをかけてもらった。鈴木は4月の日本選手権で初めて3位の表彰台に上ったばかり、泳ぐ度に自己ベストを更新しており、ジャパンオープンの舞台でいきなり日本のトップスイマーに躍り出た。
鈴木聡美は午前中に行われた予選を1分08秒45で泳ぎ、出場選手中トップで予選を通過、檜舞台の決勝レースをセンターコースの4コースで迎えた。山梨学院の文字がくっきりと浮かび上る白いスイミングキャップの鈴木は号砲と共にしなやかに飛び込んだ。最初の25mは横一線だったが50mのターンを1位で通過、場内アナウンサーが興奮した声で「鈴木選手の50m通過タイムは31秒78、日本記録を上回っております」と絶叫、会場のボルテージは一気に上がった。75mを過ぎてもまだ上回ったまま、優勝はもちろん日本記録の期待も高まった、ざわめきの渦中でゴール。残念ながら日本記録に0,14秒届かなかったが鮮烈な優勝を飾った。高校時代は無名だった選手が神田忠彦監督率いる山学大水泳部伝統のハードトレーニングでその才能を一気に開花させた。鈴木聡美選手は「田中雅美さんにメダルをかけてもらい光栄でした。高校時代と練習環境が変わりハードな練習をするようになった。自分には山学のハードな練習が合って記録が伸びていると思います。明日の50mは表彰台を、最終日の200mは自己ベストを出したい」と笑顔で語った。
このほかの山学勢は女子100m背泳ぎの亀崎あゆみ(4年 近大附)と100m平泳ぎの村上優海(1年 市立船橋)の二人がB決勝に進んだ。
亀崎あゆみはB決勝のレースで、思い切って飛び出した。50mは30秒28、1位で通過した。75mで2位に下がり粘りきれず4位でゴール、全体で12位となった。亀崎あゆみ選手は「予選ではメンタル面の弱さが出た。B決勝では前半飛び出して後半粘ろうと思ったが、粘りきれなかった。これではインカレでチームに貢献できない、気持を切り替えて取り組む」と答えた。
女子100m平泳ぎB決勝、村上優海は6コースからスタートした。前半の25mは横一線、50mは2位の33秒28で通過、75mまでは2位だったが最後は1分09秒77の3位でゴール、全体では11位だった。村上優海選手は「一緒に練習しているチームメート(鈴木聡美)が決勝に進んで、自分はB決勝だったので悔しい、明後日の200mのレースでは気持を引き締めて頑張りたい}と話した。
この春大学を卒業した加藤ゆか(東京SC)が100mバタフライに登場した。加藤は前半から飛ばす加藤らしい積極的なレースを展開、50mのターンは27秒42でトップ通過した、最後に中西悠子(枚方SS)に抜かれ2位となったがロンドンに向けて新たなスタート台に立った。加藤ゆか選手は後輩たちに向けて「自分もまだまだ頑張ろうと思う、みんなも一日一日、嫌なこともあると思うけれど、インカレに向けて頑張ってほしい」と語った。
このほかの山学勢は予選敗退で終わったが、男子200mバタフライの山崎智史(3年 山梨学院高)と男子100m平泳ぎの大須武(3年 鹿屋工)、男子1500m自由形に出場した須藤勝也(1年 東京立正)の3人は自己ベストを更新した。大会2日目の山学勢は、400m個人メドレーの山崎ゆか(4年 近大附)、坂井菜穂子(3年 東京立正)コンビなど10種目に男女21人が出場する。
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