山梨学院パブリシティセンター
平成21年度関東高校ホッケー大会 最終日
〜山梨学院高が関東の強豪高を倒し歓喜の初優勝〜
〜女子は巨摩高が制し山梨県勢がアベック優勝〜

創部わずか2年3ヶ月の山梨学院高ホッケー部が関東大会優勝の快挙を成し遂げた。第38回関東高校ホッケー大会兼全国高校総体(インターハイ)関東予選は14日、埼玉県飯能市阿須ホッケー場と駿河台大学ホッケー場で男女の準決勝・決勝を行った。山梨学院高は準決勝で栃木代表の強豪今市高と対戦し2−1で勝利、決勝に進出した。決勝の相手は埼玉代表の地元飯能南高、両者一歩も譲らず、試合は1−1のままVゴール方式の延長戦に突入、延長開始直後の3分、山梨学院はPC(ペナルティ・コーナー)を得て木田智哉(3年)がタッチシュート、戦場は一瞬にして歓喜の舞台に変わった。山梨学院の部員は白根御勅使中と白根巨摩中出身の経験者21人と高校に入ってから始めた5人で構成する26人、山学大ホッケー部との高大一貫の環境で急速に力をつけ、創部3年目で一気に関東の頂点に立った。また、女子は巨摩高が試合終了10秒前に劇的なゴールを決め1−0で栃木代表の今市高に勝利、山梨県勢が共に関東第1代表としてインターハイに出場する。
≪準決勝 山梨学院高VS今市高≫ 於駿河台大学ホッケー場 
13日の1回戦で東京代表の学習院高等科を2−0で下し、準決勝に進出した山梨学院はこの大会優勝8回を誇る栃木代表の強豪今市高と対戦した。応援席には山梨から駆けつけた40人の父兄とともに、決勝戦をひかえている巨摩高の選手も加わり「ヤマガク〜、ファイト〜」と声援を送った。立ち上がりの山学は押され気味でなかなかチャンスを作れなかったが、前半11分、清水史弥(3年)がスイープのボールにゴール前で上手くスティックを合わせ1−0と先制して前半を終えた。後半は今市が猛攻を仕掛け再三ピンチに陥ったが、そのたびにGK竹内隆弘(3年)がナイスセーブを連発して防いだ。後半18分に秋山悠希(3年)が追加点を上げたが、直後に1点を奪われ、さらに終了直前にPCのピンチでヒヤリとなったが、最後のディフェンスを踏ん張り2−1で勝利、決勝進出を決めた。
山梨学院高 2
{前半1−0}
1今市高
{後半1−1}
得点 清水史弥・秋山悠希(山学) 大嶋雄飛(今市)

≪決勝 山梨学院高VS飯能南高≫ 於飯能市阿須ホッケー場 
先制したのは飯能南だった。前半16分過ぎから3連続PC、2回はこの大会絶好調の山学の守護神竹内隆弘が弾き返したが、3回目は止められなかった。山学は大会に入り初のリードされた展開となった、しかし、23分にゴール前に詰めていた木田智哉がタッチシュートを決めて同点に追いつき、前半を1−1で折り返した。ハーフタイム、ベンチに戻った選手たちに奥田真之コーチは「ボールを持っていない人間が何もしていないぞ、逆サイドに走り込め、セカンドボールを取りに行け、残り35分しっかり動くぞ」と指示して送りだした。後半開始2分、今市が素晴らしいタッチシュート、これをGK竹内が身を挺しまたしてもファインセーブ。今市に傾きかけた流れを食い止めた。この後は一進一退の状態が続き、共に決定的な場面は作れないまま時間が進んだ。両チームとも2日間で3試合目、後半の終盤はともにスピードが落ち1−1で試合時間終了。いずれかのチームが得点をした時点で終了するVゴール方式の15分間の延長戦に突入した。その延長開始直後の2分、今市のDF陣が自陣ゴール前でハイスティックの反則、PCを得た山学は3分、中澤大成(3年)が打つ振りをして名取良也(3年)がシュート、このボールに木田智哉がスティックを出しタッチ、角度が変わったボールは弾丸のような速さでゴールネットに突き刺さった、その瞬間に山梨学院の初優勝が決まった。選手たちは感極まった表情で応援席に走り喜びを爆発させ、胴上げを繰り返して感激を共有した。試合後の表彰式で、中澤大成主将が優勝の表彰状を、GKの竹内隆弘選手が優勝杯を受け取った。
山梨学院高 2
{前半1−1}
1 飯能南高
{後半0−0}
{延長1−0}
得点 木田智哉2(山学) 関谷翔太(飯能南)

チームリーダーの中澤大成主将は「どの試合も点差が開かなくて、どちらが勝つか分からない試合ばかりだった。一人一人が守るべき時に守り、攻めるべき時に攻めることを最後まで続けて勝てたと思う」冷静に分析していた。大活躍した守護神竹内隆弘選手は「皆と一緒に練習に励んで目指して来た大会、腰の痛みに耐えて集中してやった、自分では上出来だったと思う」その顔は喜びに溢れていた。決勝ゴールを決めた木田智哉選手は「最後まで緊張感を切らしてはいけないと思って戦っていた。決勝ゴールは良也からいいボールが来て、とっさにスティックが出た、去年のインターハイは1回戦で負けたが、今年は自分が引っ張って皆を決勝に導きたい」切り込み隊長は全国総体での活躍を誓った。全日本ユース監督として海外遠征中の寺本祐治監督に代わり指揮を取った奥田真之コーチは「苦しい2日間だった。はらはらドキドキで選手はしんどかったと思うが、最後までよく頑張ってくれた。夏のインターハイに向けてチーム力をさらに上げたい」心をインターハイに向けた。
尚、同日に甲府市小瀬球技場で行われた高校ソフトボール・インターハイ県予選で山梨学院高女子ソフトボール部は、決勝で塩山高を3−0で下し優勝した。関東大会優勝のホッケー部とともに2年連続でインターハイ(2009近畿まほろば総体)出場権を獲得した。
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