山梨学院パブリシティセンター
文科省現代的教育ニーズ取組採択事業
〜山梨学院短大で現代GP「食育フォーラム」開催〜
〜食育実践力の育成と地域貢献を考える〜

山梨学院短期大学(三神敬子学長)は6月20日、山梨学院メモリアルホールにおいて「食育フォーラム」を開催した。この催しは、平成19年度に文部科学省から現代GP(現代的教育ニーズ取組支援プログラム採択事業)に選定された「県や栄養士と連携した地域食育推進の取組〜食育推進ボランティアを通じた学生の食育実践力の育成と地域貢献〜」の集大成的催しとして実施されたもの。600人収容の会場は食物栄養科・保育科・専攻科の学生らで埋め尽くされた。基調講演を行った埼玉大学の野井真吾准教授は「子どものからだと心を科学する」と題して講演を行い、「子供たちの成長には、昼間にワクワク・ドキドキ・ハラハラする興奮体験を仕掛けることが大切」と提案した。また実践した5つの事例についての事例発表会が行われ、実践した学生らがスライドショーで発表を行った。
山梨学院短大が平成19年から取り組んでいる現代GPは、「食」を専門とする食物栄養科と、「育」を専門とする保育科が協働し、食育教材の開発・幼児を対象とした食育教室・メタボリックシンドローム予防講座・食育推進ボランティアの展開などを県や県栄養士会と連携して実践する取組。学生の食育実践力の育成だけでなく地域貢献を大きなテーマに掲げている。この日のフォーラムで挨拶した三神敬子学長は学生たちに「社会の基は人、人の基は健康、食べることが人を健康にする基。皆さんは今と未来に向かって研究する人々、このフォーラムを受け身ではなく、たくさんの情報を吸収する場として学んで下さい」と語りかけた。「子どものからだと心を科学する」というテーマで基調講演を行った埼玉大の野井真吾准教授は「からだは自律神経機能、こころは前頭葉機能の働きと関係する」と説明、「興奮は成長のもと、昼間にワクワク・ドキドキ・ハラハラする興奮体験を子供たちに仕掛けることが大切」、「昼間に陽の光を浴び、夜は次の日の起床時間を決めて就床することが健康生活のもと」などと講演した。この後、事例発表会が行われ、専攻科保育専攻1年の大原麻由さんが「学園祭における『食育広場』の開発と食育推進」について。食物栄養科2年の下里友紀さん・山崎なぎささんが「地域企業組合委託事業 特産物『竹炭粉』の料理への利用」について。保育科2年の高見澤美穂さん・鈴木成子さんが「公立保育所における食育推進活動の実践」について。食物栄養科2年の乙黒みどりさん・石部真衣さんが「産官学連携事業『山梨食育推進弁当』の開発に関わって」について。食育推進室の中込まゆみさんが「児童養護施設入所児童のための食育教室の栄養教育実践」について発表を行った。会場では、基調講演や事例発表の内容について感想を求めるアンケートも実施され、学生たちの生の声を課題の発見や今後の研究に生かそうとする試みも行われていた。
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