山梨学院パブリシティセンター
大学生が企画制作したご当地検定
〜好評を博した『甲府検定』実施報告まとまる〜
〜この秋に第2弾の新甲府検定を計画〜

甲府検定実行委員会(山梨学院大学松本武彦研究室+伊藤栄一郎研究室)が、今年1月29日から2月28日にかけてWebサイト上で行った『第1回甲府検定』の実施報告書がまとまった。この検定は松本武彦教授の「総合基礎教育セミナー・比較地域文化学」を受講した4年前の学生たちが発案、代々のゼミ生が受け継ぎ、試行錯誤の末に伊藤研究室の協力を得てインターネット上で実施された。学生による社会発信としてマスコミからも注目され、テレビや新聞各紙で紹介されるなど大きな反響を呼んだ。実施報告書では、初級・中級合わせて143件の解答が寄せられたことや甲府市民より甲府市以外に住む人の応募の方が多かったことなどが報告された。検定参加者のほとんどが次回の開催を求めていることから、実行委員会は11月頃に第2回甲府検定を実施することを計画している。

『第1回甲府検定』を企画・制作したのは、松本武彦ゼミの昨年度のゼミ生12人グループ。学生たちは先輩から引き継いだ資料を元に甲府の歴史について図書館で調査、街を歩いて面白い話題を探り、『富士山検定』や『武田検定』など他の検定との比較を行い、出題の検討を重ね1月29日にホームページを立ち上げた。出題内容は「甲府駅前の武田信玄公像、右手に持っているものは何?」など初級問題編20問、「酒折の梅園不老園、もともとは何だった?」など中級問題編20問。出題は2月末日まで続けられ、3月に解答・解説編をアップ、回答を寄せた人にネット上で各級の認定証が発行された。このほど活動内容と実施結果を伝える「実施報告書」がA4版16ページの冊子にまとめられた。報告書にはマスコミの反響やWeb上の反応が予想以上に大きかったこと、解答件数は初級84件・中級59件の合計143件、同時期に行われた「議員力検定プレ試験」の参加者113名を上回ったことなどが報告されている他、20代からの解答が多かったことや甲府市内からの解答(40件)よりも甲府市外からの解答(100件+不明3件)の方が多かったことなども記させている。その一方で、一部の問題に難解なものがある、解答欄のレイアウトに解答しにくい部分がある、解答発表から認定証の送付までに1ヶ月を要した、などの反省材料と課題も指摘された。指導に当たった松本武彦教授は「大学の授業と社会を繋げる試みとして時間はかかったが、1回目としてはある程度の線まで行けたと思う。今年のゼミ生と問題と方法を検討し第2弾を計画したい」と話している。実行委員会は11月頃を目標に、外国人留学生の視点を組み込んだ更にユニークな第2回甲府検定の実施を検討しており、他の関係サイトとのリンクや宣伝体制を充実させ、より多くの人に参加してもらえる“検定”を模索することにしている。
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