
山梨学院高校生徒会(穐山大輔生徒会長)は7月10日、同校前庭で第91回全国高校野球選手権山梨大会に出場する野球部の壮行会を行った。チアリーダー部と吹奏楽部に先導され3人の女子マネージャーを含む野球部員42人が入場、900名の全校生徒が手拍子で迎えた。挨拶した古屋忠彦校長は「長所もあり短所もあるチーム、どこまでやれるか選手も分らない。全力を尽くすことが卒業時に最上位の思い出となる。選手も応援する人も一緒に投げ、一緒に打ち、感動を共有する大会にしてほしい」と選手と生徒を励ました。生徒全員で折った千羽鶴と花束が羽田翔主将と山田祐也投手に贈られ、穐山大輔生徒会長が「スタンドから全校生徒が応援します、甲子園の切符をつかむ試合を期待しています」と激励した。“一球に賭ける夏”甲子園県大会は明日11日に開幕し26日までの日程で小瀬球場と富士北麓球場の2会場で開催される。Aシード校の山梨学院高は2回戦から出場、7月17日(大会7日目)小瀬球場第1試合(午前10時試合開始)で甲府城西高と対戦する。
壮行会は、縦10m・横16mの巨大なモザイク画が会場を見下ろす前庭で行われた。このモザイク画は、6月15日から17日に行われた学園祭に向け附属中・附属高の全校生徒1200人が1ヶ月かけて制作したもの。山梨学院高は今年ハイスクールスポーツセンターを立ち上げ、ルネサンス・イヤーと位置付けている。1センチ四方の色画用紙108万ピースを使って描き出されたルネサンス期の巨匠ダ・ヴィンチの代表作「最後の晩餐」が壮行会を見守った。生徒会委員から千羽鶴と花束を受け取った
羽田翔主将は「昨年、一昨年と自分たちの力を発揮できませんでした。今年は皆の応援を力にして甲子園を目指します」と力強く誓った。生徒代表として激励の言葉を贈った
穐山大輔生徒会長は壮行会後「2年連続で悔しい思いをしているので、今年は生徒全員で甲子園に行って最高の思い出を作りたい」と取材に答えた。大会は明日11日午前8時45分から小瀬球場で開会式を行い、甲府一高の山本大喜主将が選手宣誓を行い開幕する。開会式直後の大月附―峡南戦を皮切りに参加39校の高校球児が一球に一枚の甲子園切符を賭け、14日間の熱き夏を繰り広げる。優勝争いは春の県大会で4強入りした富士学苑・日本航空・市川・山梨学院のAシード校を中心に、東海大甲府・甲府工など甲子園出場経験のある伝統校が絡み混戦が予想される。山梨学院は昨年就任した初のOB監督須田喜照監督のもとで、3年生になったエース山田祐也を軸に守備から自分たちのリズムを作り、9年ぶりの甲子園の夏を目指す。(M、I)
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