
山梨学院大学は7月14日、東京都庁で「東京オリンピック・パラリンピック招致委員会」と連携協定を結んだ。この協定は2016年の東京五輪招致を目指す招致委員会と、多くのオリンピック選手・スポーツ指導者を輩出している山梨学院大が連携して招致運動を盛り上げようというもの。締結式には山学大から古屋忠彦学長、下田正二郎カレッジスポーツセンター長、モントリオール五輪金メダリストで日本代表選手育成の最先端に立つ高田裕司レスリング部監督、三大会連続日本選手団コーチの西田孝宏柔道部監督、ソルトレイク・トリノ五輪日本選手団監督の川上隆史スケート部監督らが出席。招致委から河野一郎事務総長、福田富昭JOC副会長らが出席、古屋忠彦学長と河野一郎事務総長が協定書に署名した。協定の内容は、人的・教育的分野での連携など4項目。これまでに専修大・日体大・筑波大などと締結しており、山学大で連携協定は8大学となった。
協定締結式は、東京都庁第一本庁舎南棟41階大会議室で行われた。挨拶した
河野一郎招致委員会事務総長は「日本のカレッジスポーツの雄として、多くのオリンピアン、指導者を輩出している山梨学院大学と連結協定を結ぶことは大変心強い。招致活動は人と人のつながりが重要、一丸となって取り組んでいることを世界にアピールしたい」と述べた。古屋忠彦学長と河野一郎事務総長が協定書に署名。協定の内容は(1)人的分野及び教育的分野での連携、(2)招致に関わる研究での連携、(3)オリンピックムーブメント推進に関わる連携、(4)招致に関わる国内PR活動の連携の4項目からなっている。
古屋忠彦学長は集まった関係者に「本学は学園の運営方針に『カレッジスポーツの振興』を掲げ、スポーツ振興を推進して来ました。その結果、近年のオリンピックに多くの選手・役員を輩出することが出来ました。招致活動に貢献できる事はこの上ない喜び、人的・教育的分野をはじめあらゆる分野で全面的に支援します」と語りかけた。会場にはこの日ベオグラードで開かれたユニバーシアード大会から帰国したばかりの浅見八瑠奈(48kg級金メダル・団体金メダル)、加賀谷千保(52kg級5位・団体金メダル)、山部佳苗(無差別級銀メダル)の3選手が日本代表チームのユニホーム姿のまま成田空港から直接会場に駆け付けて花を添えた。
下田正二郎カレッジスポーツセンター長は「思い起こせば東京オリンピックで聖火リレーのメンバーとして走り、バルセロナ・アトランタのオリンピックに参加させて頂いた。こういう形でサポートさせて頂くことに喜びを感じています」。
高田裕司レスリング部監督は「今年の4月からナショナルコーチという立場になり、選手にメダルを取らせるために励んでいます。子供たちに夢と希望と感動を与えられるよう、微力ながら選手強化と招致に取り組んでいきたい」。
川上隆史スケート部監督は「専門は冬季オリンピックということになりますが、オリンピックの招致に携われることを光栄に思っております。世界に感動を与えられるよう自分の役割を果たしていきたい」。
西田孝宏柔道部総監督は「ユニバーシアードから数時間前に選手と一緒に帰国したばかりです。東京オリンピックが実現したらここにいるこの子たちが大活躍してくれると夢に描いています。自分が出来ることを全力でお手伝いしたい」。4人の指導者は短いコメントの中にそれぞれの熱い思いを込めていた。また、5月に現役復帰を表明した五輪招致山梨県ふるさと特使の萩原智子さん(カレッジスポーツセンター研究員)からは「日本一の富士山が見える山梨学院大の一員として大きくアピールし、競泳選手としても精進していきます」というメッセージが寄せられた。
2016年夏季オリンピックの立候補都市は東京、シカゴ(アメリカ)、リオデジャネイロ(ブラジル)、マドリード(スペイン)の4都市、ちょうど80日後の10月2日に開催されるIOC総会で開催地が決定する。招致委員会はスポーツの盛んな大学との連携を進め、協定を結んだ大学は専修大・流通経済大・鹿屋体大・日体大・近畿大・筑波大・大阪体大・山学大の8大学となった。今後は国内の招致機運を盛り上げる動きを加速させ、招致の成功を目指すことにしている。
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