山梨県高等学校野球連盟は7月29日、山梨県知事第一応接室で第91回全国高等学校野球選手権大会出場報告会を行った。金井光宣会長は知事に「今年の大会は、本県始まって以来の第1シード・第2シードが初戦で敗れる波乱含みの大会となった。その中で山梨学院は投手を中心とした守備力で再三のピンチを凌ぎ、準決勝では第2シードを破った身延戦で苦戦したが(8回裏に)逆転スリーランで勢いづき、決勝で甲府工業を破り4度目の甲子園出場を果たした」と出場の経過を行った。横内正明知事は「暑い寒い中で、勉学の傍ら練習に打ち込まれてきた賜物、心から敬意を表したい。山梨学院は派手さはないが粘り強い、燻し銀の様なチーム。山梨代表として期待できる。波に乗って勝ち進んでもらいたい」と激励した。山梨学院大学附属高等学校の羽田翔主将は「甲子園では山梨県代表というプライドをもって、一戦一戦自分たちの出来ることを全力でやって全国制覇を目指したい」と力強く決意を述べた。懇談の中で横内知事は羽田主将が抱えている優勝盾を指差し「重いものですか」と問いかけ、羽田主将から優勝盾を受け取ると、「純金ですね」と褒め讃えた。
報告会の中で山梨学院大学附属高校の川手佳彦副校長は「本校野球部は幼稚園から大学院までの応援に支えられ、秋4位、春3位で、この夏優勝となった。これで甲子園には春1回、夏4回で通算5回度目の出場。甲子園では山梨代表として参加した39校の思いを胸に戦ってくれると信じている」と報告した。
知事が「山梨は総理大臣と甲子園優勝がまだ出ていない」と須田監督に問いかけると、須田監督は「チームの状態は徐々に上がって来ている。甲子園には勝負に行くので、代表で出場する限りは負けるわけにはいかない。甲子園で戦うチームは、同じ高校生なので山梨代表というプライドをもって一戦一戦、戦わせ上を目指したい」と答えた。
この日は併せて副知事、県議会議長、スポーツ健康課への報告も行われた。
報告会が終わって、羽田翔主将は「今まで甲子園の実感が湧かなかったが、これで甲子園という実感が湧いて来た。甲子園では一戦一戦、自分たちの出来ることを全力でやり全国制覇を目標に頑張りたい」と気を引き締めていた。
須田喜照監督は「知事を始め様々な人が期待してくれていることが分かり、改めて中途半端な気持ちではいけないと肝に銘じた。『堅守から少ないチャンスをものにする』自分たちの野球をして、県大会では良い結果が生まれた。甲子園で全国の強豪と戦うからといって自分たちの野球スタイルが変わるものではない。甲子園はプラスはあってもマイナスはないと思う。勝つにせよ負けるにせよ、必ずチームのレベルアップづくりが出来るステージだと信じている」と語った。(H.K)
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