山梨学院パブリシティセンター
第91回全国高等学校野球選手権大会
〜山学 主将の掛け声で猛暑の甲子園Gへ〜
〜32名 守備練習で清々しい汗流す〜

日本高等学校野球連盟は8月4日、阪神甲子園球場で第91回全国高校野球選手権大会の公式練習3日目を行った。晴天のもと午前8時から東東京代表の帝京高校の甲子園練習を皮切りに19校が30分間ずつ行った。9年ぶり4度目出場の山梨代表の山梨学院大附は、三塁側に選手32名、監督、コーチ、部長が待機。午前10時30分練習開始のサイレンが鳴り響くと、主将・羽田翔(甲府南シ・3年)の掛け声で一斉にグラウンドに走り込んだ。練習内容は登録選手18名が守備位置につき、須田喜照監督が内野手に、田中康二コーチが外野手にノック。さらに、内外野の連係プレーを念入りに行った。投手陣はエース右腕・山田祐也(猿橋中・3年)、左腕のエース・中根龍也(大田シ・3年)が一球一球 丹念に甲子園のマウンドの感触を試しながらの投球練習を行った。山梨県予選を堅守で勝ち上がって来た山梨学院らしく練習時間30分間の大方を守備練習に費やした。猛暑の中、選手はもとより指導者も憧れの甲子園球場で、肢体が躍動し清々しい汗を流した。


主将の羽田翔(甲府南シ・3年)は「球場が広くて味わったことのない、違う雰囲気。砂が柔らかく滑る感じがしたが、四国遠征のとき柔らかい砂を経験しているので違和感は感じなかった。山梨代表として『負けられない』と心に強く思った」と、汗を拭いながら甲子園を堪能した喜びで答えた。
エース右腕・山田祐也(猿橋中・3年)は「思ったより、マウンドからホームベースが近く感じた。また、マウンドが固めで投げやすかった。柔らかいと体の重心を失い軸がぶれるときがあるが、固いと重心がぴたっと決まり軸がぶれずに投球できる。非常にしっくりきた」と、手放しで喜んでいた。
甲子園経験のある田中康二コーチは「普段、甲子園経験のない選手に、甲子園はどんなところか、甲子園出場の経験が在る私だからと言っても、選手に言葉ではなかなか伝えられない。今日は私自身もノックを通じて楽しみながら、選手に甲子園の楽しさを伝えられたと思う。監督が常日頃言われている『“平常心” 何時も通りにやろう』『“全力” 自分のもっている力を全て出し切ろう』という練習が実践できたと思う。しかし、甲子園は特別な所で、時には魔物が出現する。本番でも今日の練習のように出来れば、女神が微笑んでくれると思う」と、狙いどおりの練習が出来て自信をのぞかせていた。
須田喜照監督は開口一番「暑い、グラウンドが砂漠だった。まあ、試合当日は散水されるので、今日の暑さはないと思う。選手は最初、記者さんに囲まれたり、球場の大きさに驚いたりで硬く、動きがぎこちなかったが、時間が経つにつれて何時もの切れのある動きに戻った。甲子園練習は30分と短い時間なので、あれもこれもでは身に付かないと判断し、敢えて『堅守から好打』という、内の野球を甲子園で実践できるように守備に重点を置いた練習にした。観客との距離が近く、もの凄い臨場感に溢れていた。試合当日は、こうした環境に呑み込まれないように、寧ろ味方に付けたい」と、充実した甲子園練習に満足感を漂わせた。(H.K)
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