日本高等学校野球連盟と朝日新聞社は8月7日、阪神甲子園球場で第91回全国高校野球選手権大会の開会式のリハーサルを行った。昨年の90回記念大会より6校少ない全国49校の代表校の選手たちが入場行進の練習に臨んだ。山梨県代表の山梨学院大附は羽田翔主将(甲府南シ・3年)が県大会の優勝旗を持ち、市澤広地選手(青葉緑東シ・2年)が「1・2、1・2」の掛け声を担当。登録選手18名は憧れの甲子園の大地を確りと踏みしめて入場行進の練習を終えた。選手宣誓の練習では、伊万里農林(佐賀)の吉永圭太主将(3年)が2度にわたり原稿を確認しながら、念入りに練習を行った。大会は明日、皇太子殿下をお招きしての開会式終了の後の、10時20分から常総学院と九州国際戦を皮 切りに15日間(22日)熱戦が展開される。
掛け声を担当した市澤広地選手(青葉緑東シ・2年)は「僕の声は通るので、掛け声には自信があったが吹奏楽団の演奏に掻き消された。本番では演奏に負けないもっと大きな声で掛け声を掛けたい。行進では掛け声を掛けていたので緊張はしなかった」 と、皆の足並みを揃えるのに終止集中していたようだ。
県大会の優勝旗をもち山学の先頭で行進した羽田翔主将(甲府南シ・3年)は「今日は70点ぐらい。後ろを確認したら、自分と他の選手との間隔が空きすぎた。明日は、そこを修正して山梨県代表というプライドをもって確り行進したい」と、主将らしく沈着冷静に自己採点し、明日の本番を前に万全を期していた。
田中信幸部長は「甲子園では9年前もそうだったが、リハーサルと違い本番はスタンドが満員となり、独特の雰囲気が生まれ、良い緊張感が出て、全てが良い方向に一変する。内は本番に強い選手たちなので、明日は山梨県代表として有終の美を飾ってくれると思う」と、笑顔で選手たちを見守っていた。
全面改装された阪神甲子園球場で、地方大会を勝ち抜いて来た夏の主役たちが、ついに明日からしのぎを削る。(H.K)
アルバムはこちら