第91回全国高校野球選手権大会山梨県代表の山梨学院大附野球部(田中信幸部長)は8月12日、指定宿舎の新大阪江坂東急インで野球部指定内科医院のにしおか内科クリニックRA(西岡雄一医院長)の西岡順子先生によるミニ・メディカル講話を行った。西岡先生は、2日後に迫った初戦を前に『ホテル内における医学的体調管理について』をテーマに、1)体を冷やさないこと。2)水分をこまめに取ること。3)睡眠を良く取ることの3点について、具体的な事例を交えて説き聞かした。須田喜照監督は「 遠征での体調管理も戦いのうち。先生が言ったことは難しいことではない。決してプラスになってもマイナスにはならない。風邪や下痢をして体調を崩すことがあったら、それはスポーツ選手以前の問題。マネージャーも含めて野球部全体で、確り体調管理に努めてもらいたい」と結んだ。
今回のミニ・メディカル講話は、11日にホテルで主将・羽田翔主将(甲府南シ・3年)、青山祐己(浦安シ・2年)、松浦航平(青葉緑東・2年)、小林夏樹(長野北シ・2年)の選手を対象とした問診とマネージャーによる選手の健康チェックノート(体重・検温etc.)、そして監督、部長からの話を総合的に分析して行われた。
西岡順子先生はミニ講話で、「1)体を冷やさないために、シャワーだけでなく入浴を確りして、トレーナーの服部先生の指導のとおり、お湯の中で筋肉を良く解すこと。炎天下の練習と違い、飲み物のホテル内での冷やし過ぎは体が冷えるので良くない。2)練習などで水分がかなり消費しているので、糖分が控え目なもの、またはアクエリアスをこまめに取ること。3)眠りやすくするために、部屋を寝やすい温度に設定して寝る。その際、冷やし過ぎに注意すること。今まで私どものアドバイスどおりにマネージャーを中心に健康管理に努めて来た野球部ですから、この後もくれぐれも体調を崩すことなくベストコンディションで試合に臨み、十二分に実力や特性を発揮してもらいたい」とミニ講話を終えた。
平松茜マネージャー(3年)は「雨で順延し選手たちは待ちくたびれ感があったが、初戦まで後2日、限られた時間の中で限られたことしか出来ないので、それが試合に良い方に結びつくように務めたい。合わせて選手の自己管理も徹底してもら得るようにしたい」と健康管理に余念が無い。
羽田翔主将(甲府南シ・3年)は「今日まで全員が元気で過ごしている。体調を崩さないように、さらに気をつけ本番に臨みたい。西岡先生がいるので心強い」と安堵した表情で述べた。
須田喜照監督は「私が監督就任以来、西岡医院長先生にお願いして、野球部の内科指定医院になってもらっている。地区大会でも体調不良を訴えた選手を診察してもらい大事に至らず、寧ろ大活躍してくれた。野球は精神力だけでは勝てない。メディカル面の強化も不可欠。にしおか内科には大変感謝している」とパートナーとして全幅の信頼を寄せていた。
山梨学院の甲子園初戦が2日後に迫っている。ここにきて選手の顔つきがきりっとしてきた。全員で掴んだ夢の大舞台。明日の深夜、30台余の応援バスが甲子園を目指して山梨を出発する。いよいよ戦いの火蓋が切られる。(H.K)
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