山梨学院パブリシティセンター
第91回全国高等学校野球選手権大会
〜山学 初戦決戦前夜も普段と変わらぬ練習〜
〜祐也中心とした守りの野球 初戦突破目指す〜

第91回全国高校野球選手権大会山梨県代表の山梨学院大附野球部(田中信幸部長)は8月13日、指定練習場の住友総合グラウンド(兵庫県伊丹市)で明日の初戦に向けての練習を行った。練習内容はウォーミングアップ、キャッチボール、トスバッティング、ノック、バッティング、クールダウンと何時もと変わらぬ練習メニューで行われた。練習のあと報道陣に、須田喜照監督は「 甲子園に来たからと言って、練習内容が変わるものではない。意識しているとしたら、明日の試合に合わせた時間に練習していることだけ。山梨県の夏の大会前と全く変わらない練習」と答えた。明日の戦いの準備はと水を向けられると「相手のVTRを見て研究した。だからと言って内の野球スタイルが変わるものではない。祐也を中心とした守りの野球。甲子園は高校生の憧れの舞台、ポイントは立ち上がりかな。普段どおりに出来るかどうか。戦いなので勝ちにこだわりたい」と明日を睨んだ。山梨学院は4度目の出場、まずは初戦突破を目指す。
住友総合グラウンドの野球場の左隣。入念に手入れされ青々とした芝生が美しい。ギラギラと照りつける灼熱の太陽が厚い雲に覆われて、初秋を思わせる風が時折とおり抜けて行く。
野球部員39名がジム・メンズの服部哲也トレーナーの指導でウォーミングアップを開始した。選手たちは服部トレーナーの笛にあわせて芝生の上を軽やかにリズム正しく舞っている。「体を自由に扱えれば、基本プレーから応用プレーまでの土台ができる。股関節や肩甲骨周りを解してやると、体の曲げ伸ばしが出来るようになり、タイミング良く体が使えて技術力の向上に役立つ」と時間を十分かける。
須田監督は「社会人では当たり前のこと。怪我防止や本人の才能を最大限に伸ばしてやるためには不可欠な要素」という。
服部トレーナーは「ロサンゼルス五輪のときに世界と日本の選手の力の差がクローズアップされ、体力づくりの専門コーチの存在が注目された。ストレングスコーチ、コンディショニングコーチ、トレーナーと呼称はバラバラだが、仕事の内容は1)怪我の予防。2)体力づくりの二本柱」と力説する。
他方、「選手が怪我をしたときに、普通の生活が出来るようになるまでの機能回復させるのが、リハビリティション。普通の生活からスポーツ選手としての機能回復させるのがリコンディショニング。普通の生活からスポーツ選手として回復促進に務めるのも私の大事な仕事。総じて『選手の才能を伸ばす土台づくり』をしている」と説明してくれた。
ジム・メンズの服部トレーナーは、須田監督の要請で昨年9月から月6回のペースで選手のウォーミングアップ、投手の肩のコンディショニングの指導で茨城県から山梨に指導に訪れている。山梨大会の随所で見せたアクロバット的な堅守、ドラマチックな逆転打。それを生み出しているのは、これまで蓄えた本人の能力。その能力を支え、さらに助成している一因となっているのは確かだ。
「野球技術を伝授するには、健康な心身が不可欠。そのために、ジム・メンズの存在は大きい。明日は選手を預けてくださった監督さんなどの、全ての人に感謝しながら全力で戦いたい」と須田監督。
ジム・メンズの服部哲也トレーナー(茨城)は、「月並みのせりふだが、選手には勝つか負けるは時の運なので、持っている力を十二分に出してもらい、悔いのない戦いをしてもらいたい」と熱い眼差しを選手に送った。
登録選手18名に初戦の決戦前夜の意気込みを聞いてみた
選手たちは様々な人のサポートを受けて、出陣準備は整った。山梨学院4度目の甲子園初戦が明日の第3試合に行われる。相手は3年ぶり27回出場の古豪・県岐阜商。戦い前夜に及んでも山学の選手に気負いがない。普段道理の濁りのない澄んだ輝いた瞳だ。須田監督のもと持てる力を全て出し切って、監督の持論『普段どおりの野球』を爽やかに披露してくれると信じている。昨夜11時30分、33台の応援バスが甲子園を目指して山梨を出発した。いよいよ決戦のときがきた。(H.K)
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