関甲新学生野球連盟は9月5日、栃木県の小山運動公園野球場で秋季リーグ戦1部(第1節)の2試合を行った。春季リーグ6位の山梨学院大学は第二試合目に3位の上武大学と対戦。秋季リーグ開幕となるこの日は、昼前から太陽が照りつけ、30度を越す真夏日に。暑さもピークになり始める13時44分プレイボール。後攻の山梨学院はエース右腕の雨宮敬(4年・山梨学院)が先発 。雨宮は初回に2アウトからレフト方向へのヒットを放たれるものの、次の打者を内野ゴロに仕留め順調な立ち上がりをみせた。しかし、2回に、上武打線にヒットやバントで繋がれ、4点差に。3回以降は落ち着いた粘りのあるピッチングで、ヒットは打たれるものの0点に押さえた。一方の山学打線は、3回・4回とチャンスを 繋ぎ、高橋将(3年・山梨学院)の本塁打などで反撃し、4対2で2点差に。しかし、その後エース雨宮が相手打線につかまり、斎藤翔太郎(2年・木更津総合)に継投するも打線が繋がらず、8対3で敗れ、初戦を白星で飾ることは出来なかった。
≪関甲新秋季リーグ戦1部 第1節 上武大学VS山梨学院大学≫ 於 小山運動公園野球場
上武大学 |
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4 |
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3 |
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山梨学院大学 |
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山学投手 雨宮−斎藤 上武投手 松永−斎藤
【本塁打】高橋(山学) 【2塁打】富澤(上武)
後攻の山梨学院はエース右腕の雨宮が先発し、打者36人に対して散発12安打、四死球2、三振5。立ち上がりこそは良かったものの、2回に上武打線につかまり、4失点。
対する山梨学院は、3回に2アウトから2009年春季リーグのベストナインに選ばれた、1番・土橋浩章(4年・韮崎)がヒットで出塁。土橋は続く2番・高木夢弥(2年・学法石川)の打席で、2塁に盗塁し、チャンスを作り、高木のライト前ヒットで生還し、1点を返した。山学は、続く4回に4番DH・高橋が 初球を見事に捉え、ソロホームランで2点差とした。
しかし、山学の先発雨宮は、7回でも上武打線につかまり、1アウト満塁から四球の押し出しで1点を献上。その後も、上武の粘りのある野球に翻弄され、この回で3点を失った。
続く、8回からは、斎藤が投げ、犠牲フライで1点を失うものの積極的なピッチングで打者7人を2安打、三振1で最終回は0点に抑えた。
山学打線は、8回に2アウトから主将の3番・作田和樹(4年・木更津総合)がレフト前ヒットで出塁し、4番・高橋も相手のエラーで出塁し、1・2塁に。続く、5番・山内恭平(2年・育英)がライト方向へヒットを放ち、作田が生還し1点を返した。しかし、山学の反撃はここまでで力尽き、16時33分、8対 3で敗れ初戦を白星で飾ることは出来なかった。
試合後、山学の高橋一三監督は「春に比べると、打線に粘りがあった。ただ、点を取られてから粘りが活きてきたので、もう少し早いイニングで出ればよかった。攻撃面に関しては、明るい材料が見つかった。」と前向きに語った。
第1節・第2試合は明日10時から行い、山学はチームスローガンの「絶対的積極」を掲げ、粘りのある野球で白星獲得を目指す。(Y.Y)
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