
第59回関東大学女子バスケットボールリーグ戦は9月12日、リーグ第2戦が行なわれた。強化育成クラブとして昨年誕生した山梨学院大学女子バスケットボール部は、4部リーグで全勝優勝し今シーズンは3部に昇格した。一ヶ月間に7試合戦って順位を決める短期決戦のリーグ戦、6日に行なわれた開幕戦で文教大に勝利した山学大の12日対戦相手は3部Bブロック1位の東海大、東京・広尾の聖心女子大体育館で対戦した。この試合の山学大は、第1クォーター・第2クォーターの前半戦は自分たちのリズムでゲームを進め大量リードしたが、第3クォーター・第4クォーターの後半戦はプレーが雑になり、シュートミス・パスミスが目立った。課題も浮き彫りになったが、昨年まで2部でプレーしていた東海大を100―70で下し開幕2連勝、今シーズンの目標である3部優勝・2部昇格に大きく前進した。
昨年部員12人でスタートした山学大女子は、今年新たに身長195cmの中国人留学生陶雪亭(タオ・シュエティン 1年 宮城明成)ら7人が加わり、1・2年生で構成する19人のチームとなった。夏の間の走りこみで体力強化を図り、日本リーグチームの山梨クイーンビーズの胸を借りるなどして力をつけてきた。この試合の先発メンバーは8番外村悠貴(2年 静岡商)、9番宮内智子(2年 尼崎)、10番山田真澄(2年 札幌山の手)、14番佐藤みなみ(2年 札幌創成)、15番陶雪亭の5人。外村がファーストシュートを決めて試合が動き出した。第1クォーター・第2クォーターの山学は、膝の故障で1年間試合に出られなかった山田が復帰して溌剌としたプレーでチームを引っ張り、長身センター陶のポストプレー、佐藤の3ポイントシュートなどで着実に得点を重ね、途中出場した4番三村亜生(2年 足羽)、5番村田優(2年 宮城明成)、11番原絵美(2年 就実)、7番原和寿美(1年 福岡精華)17番多和田妃鞠(1年 中部商)、18番占部夢乃(1年 東海第5)らが個々の持ち味を発揮しダブルスコアー以上の大差で折り返した。しかし、第3クォーター・第4クォーターは気の緩みからかプレーが雑になり、シュートミス・パスミスが目立った。相手にペースを奪われた時にバタバタする悪い面が顔を出しファウルが増加、東海大にしばしば3ポイントシュートを決められた。最終的には自信と課題の両方を手に入れた100対70の30点差勝利となった。
三村亜生主将は「前半は自分たちらしいプレーが出来たが、後半は出来ていなかった。相手に流れが行った時にいかに集中して乗り切るかが課題」と反省していた。
梅嵜英毅監督は「今日が3部の山と捉えていた。前半良くて後半良くない試合だったが、1年生が加わり選手層が厚くなって順調に2連勝できた。Bグループ1位で順位決定戦・入れ替え戦に進めるよう、この後の試合もしっかり戦っていく」と語った。関東女子3部は24大学がA・B・Cの3グループに分かれてそれぞれリーグ戦を行ない、各グループの1位・2位校が10月初旬の順位決定戦に進み、上位4校が2部の下位4校と10月中旬に入れ替え戦を行なう方式。山学チームは創部2年目最短での2部昇格を目指し、13日の聖心女子大戦など残り5試合に全力を注ぐ。(M.I)
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