山梨学院パブリシティセンター
平成21年度 関甲新学生野球秋季リーグ戦(第6節)
山学負け 平成国際とタイ・ブレーク
〜1年代打・児玉 右越え2点本塁打と二塁打放つ〜

平成21年度関甲新学生野球秋季リーグ戦(第6節)第2日は10月11日、埼玉県の平成国際大学野球場で2試合が行われた。第二試合は山梨学院大学と平成国際大学戦。先攻の山梨学院は勝ち点に王手をかけて臨んだ1回表、1番・土橋浩章が 死球で出塁、盗塁と犠打で三塁に進塁たが、指名打者4番の此川悠が敢えなく三振に切って取られ先取点の好機を逃した。その1回裏、エース右腕・雨宮敬は5番に初球を左前適時打され先取点を奪われた。2回裏には9番に、折からライトからレフトに吹く風に乗せられて、左越え本塁打を許し0対2とされた。山梨学院は3回表の一死後、2番・高木夢弥が左前安打で出塁し、此川の遊ゴロの間に生還し1対2と追撃。これで流れに乗ったエース・雨宮は5回裏、一死一塁で2番を投手ゴロに仕留め1ー6ー3の併殺。しかし、二審の遊撃手の足がベースを踏んでいないというジャッジで二死二塁とするとリズムが崩れ、3番に四球を与え、5番に3点本塁打を浴び1対5とされ降板した。エースを失った山梨学 院は、7回表の一死後、内野安打の8番・村川達則を一塁に置いて、9番に代打1年・児玉卓也を送った。児玉が「とにかく繋げたかった。0ー1からの内角高めのストレート」を強振すると、右越え2点本塁打となり3対5と食い下がるものの、平成国際に7回1点、8回2点を奪われ3対8とされた。それでも9回表、粘る山梨学院は2点本塁打を放った児玉が高く舞い上がる左前二塁打で出塁し4対8と意地を見せたが、後続が倒れゲームセットとなった。明日、 山梨学院は正午、同球場で最終戦となる平成国際と勝ち点を賭けて戦う。



山梨学院
0
0
1
0
0
0
2
0
1
4
平成国際
1
1
0
0
3
0
1
2
×
8

[山梨学院] 
投手:雨宮(5回、100球、6安打、2本塁打、1四球、3死球、3三振、失点5、自責点2)
   村山(2回1/3、29球、2安打、1四球、2三振、失点1、自責点1)
   高 (2/3、9球、失点0、自責点0)
   吉原(1回、31球、1安打、1犠打、1犠飛、3四球、1死球、失点2、自責点2)
捕手:村川(許盗塁2、盗塁刺1)
   二塁打 児玉、本塁打 児玉

▲先攻の山梨学院は1回表、昨日に続き先発マウンドに上がった相手エースに対し、昨日4打数3安打のマルチヒットを叩き出した1番・土橋浩章(4年・韮崎)が 0ー2から死球で出塁すると、2番・高木夢弥(2年・学法石川)の初球に盗塁。さらに、2番・高木の犠打で三塁に進塁した。続く、3番・成田竜也(3年・木更津総合)の0ー1から振り抜いたあわや左翼に抜ける当たりを遊撃手に裁かれ二死三塁とされた。エース雨宮の高校からの女房役の此川悠(4年・山梨学院)は高橋一三監督の「捕手の此川には指名打者4番でバッティングに集中してもらい、攻めの要として大活躍してもらいたい」と、攻めの切り札として4番・ 指名打者で登場した。期待の此川は敢えなく三振に切って取られ先取点の好機を逃す。
▲1回裏、エース右腕・雨宮敬(4年・山梨学院)、捕手・村川達則(2年・北越)のバッテリー。エース・雨宮は先頭打者を三振に打ち取り上場の滑り出しと思いきや、2番四球、3番死球を与えた。続く、4番を中飛に打ち取り二死一三塁としが、5番に初球を左前適時打され先取点を奪われた。
▲2回表、二死から四球で出塁したが得点に結びつかなかった。その2回裏、エース・雨宮は二死から9番に2ー2からファールボールされた後の6球目を、折からライトからレフトに吹く風に乗せられる本塁打で0対2とされた。
▲3回表の一死後、2番・高木が左前安打で出塁。続く、3番・成田竜也(3年・木更津総合)の0ー2で高木か盗塁し、相手投手にプレッシャーをかける。結局、成田のストレートの四球で無死一二塁とした。続く4番・此川悠(4年・山梨学院)が打席に入って間もなく重盗、これが相手投手のボークを誘い無死二三塁とした。高木は此川の遊ゴロの間に難無く生還し1対2とした。
▲エース雨宮は、3・4回裏と三者凡退に打ち取り、迎えた5回裏の一死後、1番に左前安打を許し2番を投手ゴロに仕留め1ー6ー3の併殺。しかし、二塁塁審の遊撃手の足がベースを踏んでいないと言うジャッジで二死二塁とすると、3番に四球を与え、5番に0ー3から風に乗せられて3点本塁打を浴び1対5と突き放され5回で降板した。
▲6回裏には右腕・村山龍一(2年・銚子西)がマウンドに上った。村山は、切れと伸びのある投球術で7球と粘る6番打者を渾身の力で三振に捩じ伏せた。続く7番を遊ゴロに仕留め、8番を三振に切って取った。
▲村山の好投に打線が7回表、爆発。一死後、内野安打の8番・村川達則(2年・北越)を一塁に置いて、9番代打に1年生の児玉卓也(甲府城西)が送られた。代打・児玉が左打席に入った。「とにかく、繋ごうと思った。0ー1、内角高めのストレート」を振り抜くと、快音を残して右スタンドに飛び込む2点本塁打で、3対5と追撃態勢に入った。
▲7回裏、右腕・村山の投球が一変した。先頭打者9番を二塁ライナーで仕留めたが、1番に中前安打され、2番打者の0ー1から盗塁され、四球で走られ一三塁とされた。続く3番に左前適時打されて3ー6とされ、右腕・高翼(3年・甲府商業)にマウンドを譲った。右腕・高は4番、5番を打ち取り火消し役をものの見事に果たした。
▲8回裏には左腕・吉原良(3年・甲府第一)がマウンドに上がる。左腕・吉原は先頭打者をストレートの四球、犠打で一死二塁に、8番代打の中前安打で一三塁とされ、9番の中犠飛で3対7とされる。続く、1番を死球で一二塁、2番を四球で満塁、3番にも四球を与え、押し出しで3対8とされた。しかし、続く4番を内野ゴロに打ち取り味方の攻撃へと繋げた。
▲山梨学院は9回表、7回表に9番代打で2点本塁打を放った児玉は、先頭打者で登場。初球を叩くと高く舞い上がる左前二塁打で出塁。1番・土橋の犠打で三塁へ。2番・高木の一塁ゴロで生還し4対8としたが後続が倒れゲームセットとなった。

■2打席で2点本塁打と二塁打を放った児玉卓也(1年・甲府城西)は「右回転がかかっていたので切れると思ったかが、ホームランになってくれて良かった。出場機会があれば、チームが勝つ事が一番なのでチームバッティングに徹したい」と、口数少なく謙虚に答えた。
主将の作田和(4年・木更津総合)は「勝って帰りたかった。前の試合で作新学院が勝利した事で関東大会出場がなくなった。それが試合に影響していたとは思わないが、どこかで意識していてチームのモチベーションが殺がれたのかな.........。明日は気持ちを切り替えるしかない。4年生は最後の試合となる。元気を出して、積極的に戦いたい」と、チームスローガンの絶対的積極を強調し気持ちを切り替えていた。
高橋一三監督は「雨宮も3回から立ち直りかけていたが、5回裏一死後の併殺プレーなどで波に乗り切れなかったのかな、悪くはなかったけどね。負けたけど、6回の村山の投球内容や児玉の2ランなど収穫も多くあった。明日の先発は、昨日好投した佐藤で行く。状況によっては1年の穴田、雨宮など早い継投で戦う」と、最終戦となる勝ち点に執念を燃やしていた。(H.K)
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