
第88回全国高校サッカー選手権大会山梨県大会が10月10日開幕、参加37校のイレブンが1枚の全国切符を賭ける戦いが始まった。第3シードの山梨学院高は11日の2回戦から登場、ホームグラウンドの山梨学院和戸第1サッカー場で韮崎工と対戦した。この試合、山学イレブンに初戦の硬さはなかった。開始2分に先制したのを皮切りに、FW林憲吾のダブル・ハットトリック、MF佐野敬祐のハットトリックなどで15対0と韮崎工を圧倒し3回戦に駒を進めた。今シーズン監督に復帰した横森巧監督は試合後「一歩一歩チーム力をつけて、一つ一つ突き進んでいきたい」と高校サッカー界最大の大会“選手権”への思いを語った。山学学院高の次の試合は1週間後の10月18日、2回戦同様山梨学院和戸第1サッカー場午前10時の日程で甲府東高と準々決勝進出を賭けて対戦する。
今年の山梨学院高は5月の県高校総体で優勝、6月の関東大会で全国レベルの強豪校、高崎経済大附(群馬)、帝京(東京)、真岡(栃木)の3校を破り関東大会で優勝を飾った。インターハイ県予選で航空高に不覚をとったため今大会は第3シードに回ったが、実力は県下No1。強化育成クラブ4年目にして創部初の選手権・国立競技場を目指す。
午前10時の試合開始からわずか2分、最初のチャンスでゴール前に詰めたFW林憲吾(2年)がこぼれ球を押し込んで先制した。前半の得点は、13分に林(2点目)、20分MF佐野敬祐(3年)、33分佐野(2点目)、39分佐野(3点目)、40分FW本庄勇人(2年)の計6点。
ハーフタイムの吉永一明ヘッドコーチは「メンバー交代で誰がどこに入っても、連携を保って自分たちのサッカーをするように」と指示して選手を送り出した。
後半の得点は、4分MF長谷川紫貴(2年)、7分林(3点目)、10分林(4点目)、18分後半出場のMF碓井鉄平(3年)、20分DF平塚拓真(3年)、21分林(5点目)、35分林(6点目)、37分終盤出場のFW伊東拓弥(3年)、38分MF堤建太(2年)の計9点。この試合4−4−2システム、ダブルボランチの陣形で戦った山学イレブンは、中盤で相手のボールを奪いゲームの9割を支配、韮崎工に試合をさせなかった。
高校サッカー県大会2回戦(10/11)於 山梨学院和戸第1サッカー場
山梨学院高 15 |
{前半6−0} |
0 韮崎工
|
{後半9−0} |
得点 林憲吾6 佐野敬祐3 本庄勇人1 長谷川紫貴1
碓井鉄平1 平塚拓真1 伊東拓弥1 堤建太1 |
山学イレブンは、関東王者となりながらインターハイ県予選で敗退した悔しさを胸に、GK松田ラン(3年)、DF平塚拓真、MF碓井鉄平・伊東拓弥、FW佐野敬祐・加部未蘭(2年)などを軸に“選手権奪取”に熱く燃える。
試合後のミーティングで
吉永一明ヘッドコーチは「次の試合に備えて明日は練習試合を4本行い、全員を使う。1週間しっかりトレーニングして来週を向かえよう」と檄を飛ばした。
碓井鉄平主将は「次の甲府東戦は厳しい試合になると思うので、この1週間しっかり練習して勝てるようにしたい」と語った。
横森巧監督は「最後まで気を緩めずに攻めたので入り方としては予定通り。次の甲府東高戦はかなり苦しいゲームになると思うが、一人ひとりが自分は何をすべきか、反省すべきところは反省し一歩一歩チーム力をつけて、一つ一つ突き進んでいきたい」老将は熱い闘志を胸にしまい静かに語った。 (M.I)
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