山梨学院パブリシティセンター
全日本学生体重別柔道
〜山学大の加賀谷千保と浅海静香が決勝で対戦〜
〜浅見八瑠奈準優勝、坂本・早野・黒江3位〜

平成21年度全日本学生柔道体重別選手権大会が10月11日・12日の両日、東京・日本武道館で開催された。男女7階級の学生日本一を決める大会に山梨学院大柔道部から男子9名、女子14名が出場した。このうち、女子52kg級決勝は山学大同士の決勝戦となり、世界ジュニア代表の1年加賀谷千保が先輩の3年浅海静香を優勢勝ちで下し初優勝、浅海が準優勝に輝いた。連覇を狙った女子48kg級の浅見八瑠奈は、決勝で帝京大の近藤香に延長で優勢負けし準優勝となった。この他、男子60kg級坂本潤二、66kg級早野友樹、女子48kg級黒江優希がそれぞれ3位に入り、山学勢は男女6人が聖地日本武道館の表彰台に上った。
≪ 女子52kg級決勝 加賀谷千保 VS 浅海静香 ≫
樹徳館で毎日稽古を重ねている加賀谷千保(1年 藤枝順心)と浅海(あさうみ)静香(3年 広陵)の2人がともに決勝に進出した。加賀谷は1年生ながらH20世界ジュニア優勝、H21グランプリ・チュニス優勝、H21全日本ジュニア優勝の実績を持ち、今月22日からフランス・パリで開かれる世界ジュニア選手権に78kg超級の山部佳苗(1年 旭川大附)と共に日本代表として出場する。一方の浅海は大きな実績は残していないが、コツコツと稽古を重ねて実力を伸ばしてきた努力家、先輩後輩が日本武道館の畳の上で学生日本一を競った。勝敗は浅海の指導2による僅差で加賀谷が優勢勝ちし頂点に立った。
加賀谷千保選手は「先輩との試合だったのでとても大変だったが、ひとつの目標を達成できて嬉しい、次は中村美里さんと西田優香さんが出ている大会で2人に勝って優勝するのが目標。全日本強化でシニアに上げていただいたので世界ジュニアでは負けられない、完璧な形で優勝したい」と新たな目標を胸に抱いた。
浅海静香選手は「学生チャンピオンになりたいと強く思って大会に臨んだので、やっぱり悔しかった。決勝は先輩後輩ということは意識しないで自分の柔道をしようと心掛けた、指導後受け身に回ったかも知れない。自分の実力を高めて、もっともっと上を目指したい」小柄な体には闘志がいっぱい詰まっていた。

≪ 女子48kg級決勝 浅見八瑠奈 VS 近藤 香(帝京大)≫
大会2連覇を目指した世界ランク7位の浅見八瑠奈(3年 新田)は準々決勝で浜口 光(3年 東大阪大敬愛)、準決勝で黒江優希(2年 横須賀学院)の山学の同期生と下級生を下して決勝に進出した。一方の近藤香(帝京大3年)は昨年決勝で浅見に敗れた相手。2人の対決は一進一退の攻防が続き延長戦に突入、延長でも両者ポイントなし、判定で近藤が初優勝となった。
浅見八瑠奈選手は「近藤さんとは7回目の対戦で初めて負けた。悔しいが、相手は何度もこの思いをしたんだとも思った。勝った時よりも今回の方が勉強になった。この悔しさを次の講道館に生かして優勝したい」気持ちを11月14日に行われる講道館杯全日本柔道体重別選手権優勝に切り替えていた。

加賀谷選手と共に22日からの世界ジュニアに出場する山部佳苗選手は「7月にロシアのベオグラードで開かれたユニバーシアードでは2位(無差別級銀メダル)だった。今回の学生大会は優勝できなかったが、世界ジュニアでは優勝したい」と抱負を語った。

山学大柔道部は大会翌日からすぐに樹徳館での練習を再開した。次の目標は、11月に行われる体重別団体優勝大会。女子の体重別団体は初開催、6月の優勝大会で連覇を逃し悔し涙を流した女子は、雪辱を胸に初代女王の座を狙う。(M.I)
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