山梨学院パブリシティセンター
平成21年度 関甲新学生野球秋季リーグ戦(第6節)
〜山学 21秋季4位で終わる〜 
〜投手の佐藤・穴田 来シーズンの活躍誓う〜

平成21年度関甲新学生野球秋季リーグ戦(第6節)第3日は10月12日、埼玉県の平成国際大学野球場で1勝1敗となった山梨学院大学と平成国際大学の勝ち点を決定する試合が行われた。昨日、自動的に4位が確定し最終戦となった山梨学院は、来シーズンをも見据えた総力戦で臨んだ。1回表、成長著しい右腕・佐藤嘉絋(3年)が「 気持ちが逸り、内角の球がシュートしてしまった」と1番・3番・4番に死球を与えて満塁。続く5番に右線を破る二塁打で2点を先取された。4対1で向かえた最終回、作新大戦で好投した期待の穴田真太郎(1年)が先頭打者に右越え三塁打で出塁されると「フォームを修正していたので、舞い上がった」とパス・ボール、四球、スクイズ、7番に右前適時打を浴び3失点し、山梨学院は1対7で負けた。期待の両投手は、「監督さんは、自分が投げて最後に雨宮敬先輩(4年)で行く予定だったと思う。ゲームを作れなくて悔しい」と穴田、「初回の3死球がチームの負けた原因」と佐藤、二人は反省しきり。両選手は、チームに迷惑をかけた。これから練習して来シーズンは戦える選手になると活躍を誓った 。高橋一三監督は「2人とも良い経験になったと思う。選手は、勢いづいたチームでも、一つ流れを失えば、流れを引き戻すことの難しさを、勉強してくれたと思う。オフが勝負」と、総括した。


平成国際
2
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0
0
0
1
0
1
3
7
山梨学院
0
0
1
0
0
0
0
0
0
1

[山梨学院] 
投手:佐藤(8回、159球、7安打、3犠打、1四球、4死球、8三振、失点4、自責点4)
   穴田(1回、27球、2安打、1犠打、2四球、1三振、失点3、自責点3)
捕手:村川(逸球2、許盗塁3)
   二塁打 高木

▲山梨学院は常盤大、白鴎大を破り勝ち点2で波に乗り、第6節平成国際大学に臨んだ。チームは、関東大会出場できる2位から1部2部入れ替え戦の6位までの可能性を秘めた争いと意気込んだ。第1日で平成国際に勝利し、チームのモチベーションが上がった。しかし、第2日の作新大と常磐大戦で常盤大が負け、自動的に4位が確定した。平成国際大との2戦目、作田主将は「それが試合に影響していたとは思わないが、どこかで意識していてチームのモチベーションが殺がれたのかな.........。」と、タイ・ブレークとした。
▲向かえた、公式戦最終戦。山梨学院は、先発バッテリーに3年・佐藤嘉絋(清水商業)、捕手に2年・村山龍一(銚子西)、リリーフに1年・穴田真太郎(PL学園)、バッターに1年・林謙佑(育英)、1年・児玉卓也(甲府城西)と来シーズンをも睨んだ総力戦の布陣となった。
▲1回表、右腕・佐藤が1番・右打者に2ー2からファールボールで粘られた後、死球を与え、2番の犠打で一死二塁とした。「 気持ちが逸り、投げ急ぎ体が開いてしまい、右打者への内角の球がシュートしてしまった」と3番・4番の右打者にも連続で死球を与えて満塁とした。向かえた5番・左打者に右線を破る二塁打で2点を先取された。
▲3回裏、先頭打者の9番・小石翔一(3年・甲府工業)が四球を選び出塁。1番・土橋浩章(4年・韮崎)の犠打で二塁へ、続く3番・高木夢弥(2年・学法石川)の左中間を破る二塁打で、小石が生還し1対2とした。
▲1対4とされた9回表、作新大戦で好投した期待の穴田真太郎(1年・PL学園)が、2ー1から2番に右越え三塁打で出塁されると「作新大戦の後、フォームを修正していたので、舞い上がった」とパス・ボールで1失点、3番に四球で二盗され、4番にも四球を与え一三塁とした。続く5番を三振に打ち取り、向かえた6番にスクイズされ1失点、7番に右前適時打を浴び3失点した。山梨学院は流れを引き戻すことなく1対7で負けた。
■最終回にリリーフした期待の右腕・穴田真太郎(1年・PL学園)は「監督さんは本来なら、自分が投げて最後に雨宮先輩(4年)に継投させる予定だったと思う。ゲームを作れなくて悔しい。この経験を無駄にしないように、この冬に一生懸命練習して、春のリーグ戦では一回りも二回りも大きくなって、チームに貢献できる選手になれるよう努力したい」と神妙に述べた。

■先発を任された成長著しい右腕・佐藤嘉絋(3年・清水商業)は「初回の3死球での失点が原因で負けた。チームに申し訳ない。気持ちが逸り、投げ急ぎ体が開いてしまい、内角の球がシュートしてしまった。此川(捕手・指名打者)さんから粘って行けと励まされて、落ち着き立ち直れた。これから練習を積み、どんな場面でも投げられる投手になれるよう頑張りたい」と、反省しきりだった。

■18秋に最多勝利投手とベストナインに輝いたエース雨宮敬(4年・山梨学院)は「振り返れば、無我夢中で駆け抜けた4年間だった。早かった。やり残したことが一杯ある。今後はプロ志望で頑張りたい。今季は、佐藤と支え合って戦って来た。来シーズンは誰でも努力すればレギュラー取りのチャンスがあると思う。競い合い実力をつけて、4年生が達成できなかった神宮を目指してもらいたい」と、後輩に思いを託した。
主将の作田和(4年・木更津総合)は「初回に、3死球で2得点を入れられて、暗い雰囲気で試合が進んだ........。とにかく、チームは甘い所がある。ムードだけでは勝てない。新チームには、本気で厳しさをもち実力をつけて、プレーで神宮を目指してもらいたい。今、4年間のチームを振り返ると、勝てなくて入れ替え戦など嫌な印象しかない。しかし、チームは勝てなくても、個々が我慢して一生懸命していれば道は開けると思う。個人的にはキャプテンもやらしてもらえて、良い経験をさせてもらった。また4年間で、『どんなときでも、自分のやるべき事をぶらさないでやると、自然と結果がついてくる』と、いうことを学んだ。後輩にも実践してもらいたい。これから、社会人になるが、こうした経験を生かして行きたい」と、メッセ ージを残して球場を後にした。
伊藤彰コーチは「今季は、上武大に2敗し、第2節の作新大にも2敗し、勝ち点なしの4連敗と厳しい戦いが強いられていた。ホームでの第3節・常磐大戦で、吹奏楽とチアリーダーなどの応援に勇気づけられ、選手が奮起しての2連勝、そのままの勢いで白鴎大戦に2勝1敗で勝ち点を取れ、大きく流れを変えられた。チームは勝ち点2、5勝7敗として4位を確保できた。チームは少し前進したが、神宮という目標を達成するためには、生半可な気持ちでは到達できないことが、選手たちは分かったと思う。この冬、選手自身が練習の中で答えを見つけ出さなければならない。4年生は3度入れ替え戦を経験し崖っ縁で戦い、良く頑張ってくれたと思う。特に最後までチームのために戦い抜いてくれた選手6名、コーチ 2名、マネージャー1名の9名には、心からありがとうと言いたい。今日の試合は、佐藤と穴田は不本意な結果に終わったと思う。悔しさをバネにして来年以降に生かして行ってほしい」と、結んだ。
高橋一三監督は「今日は公式戦最後で4年生最後の試合だった。先発はエース・雨宮(4年)というシナリオもあったが、上でやる雨宮は連投となり肩でも壊されたら大変な事になると言う思いもあり、敢えて先発投手・佐藤を起用し、来季をも見据えた総力戦で戦った。佐藤(3年)と穴田(1年)は、こうしたプレッシャーの中で独り相撲を取り自ら崩れた。佐藤は初回を除き、この春から取り組んだ、ストレートの伸び、カーブの切れ、そして緩急での幅をつくるなどの、課題が身に付いて来ていることを実証してくれた。穴田は今、潜在能力を引き出すための若干のフォーム修正をしているので違和感があったのかな。2人とも良い経験になったと思う。選手は、勢いづいたチームでも、一つ流れを失えば、流れを 引き戻すことの難しさを、勉強してくれたと思う。4年生は主将の作田を始め皆、良くやってくれた。特に川島は出場回数にも恵まれずチームのために良く尽力してくれた。最後、右飛に打ち取られたが良いバッティングだった。土橋は春ベストナインを取り教職も取り、野球に勉学に両立出来た模範選手。こうした4年生の存在が、入れ替え戦チームから脱却してくれた要因。感謝したい 。春べストナインの3年生の高橋将が怪我で離脱しチームに取って痛手だったが、チーム一丸となり1年の穴田、児玉、林など新しい戦力も加わった総力戦で戦えた意義は大きかった。今日の試合は1対7と負け、平成国際戦を落としたが、新チームにとっては良い薬となった。このオフに、新チーム全員が課題をもち、死にものぐるいで取り組み、4年生に報いてもらいたい。そして新1年生を迎え、選手同士で切磋琢磨し、さらに上を目指せる、そして神宮を目指せるチームづくりをしてもらいたい。オフが勝負」と、総括した。

▲このシーズン4年生は大学野球引退の時期、高橋監督が常常「野球は繋ぐスポーツ」と。チームは平成国際大戦で繋ぐことができずに破れたが、新チームに繋ぐ野球が出来たのではないかと思う。先輩の思いを後輩が受け継ぎ、先人が夢みた神宮出場への思いを目指し、新チームには日々精進して、その栄光を是非とも勝ち取ってもらいたいと願う。(H.K)
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