
第21回甲府大好きまつりが10月17日、甲府市中心街で盛大に繰り広げられた。祭りを盛り上げる音楽隊パレードに山梨学院高校チアリーダー部と吹奏楽部が甲府市の要請に応えて参加した。甲府大好きまつりは昨年まで真夏の8月に実施されていたが、今年から甲府市制祭と連動させ、この日を「ふるさとを見つめ直す日」「ふるさとを元気にさせる日」と位置付けて秋に開催されることになった。二つのクラブは山梨学院が目指す地域社会との連携・貢献の一環として出演、それぞれが息の合ったパフォーマンスを見せた。この日の甲府市中心街は“みんな一緒 輪になって踊ろ!”のキャッチコピーの下、自分とふるさとを元気にさせようという1800人の参加者と2万5000人の見物客の笑顔と熱気に包まれた。
午後2時10分、まつりパレードの先陣を切り音楽隊が甲府市役所広場をスタートした。甲府市中心街は市役所から岡島デパートまでの城東通りが車両通行止めにされ、山梨学院高校チアリーダー部と吹奏楽部は城北幼稚園、山城小鼓隊クラブ、クリスタルバンドとともにパレードを先導した。チアリーダー部の16人の部員は、この夏新調した青と黄色のユニホームで軽快なステップを踏み爽やかに行進、2年連続総文祭マーチングバンド山梨代表の吹奏楽部は、39人の部員が呼吸と足並みを揃えて見事な演奏を披露した。大好きまつりパレードは、池田おやなぎ連と石田お俵連による山車、貢川地区など3地区の子供みこし、自治会連合会女性部ら19団体による甲府大好き音頭、ビートtoビートにエントリーした12団体によるパフォーマンスが次々に繰り出され、春日通り、銀座通り、弁天通りをパレードした。イベント会場では天野宣と阿羅漢や姉妹都市大和郡山市の大和獅子太鼓などの演奏が次々に披露され、小中学生がお店を出店する「キッズ・カンパニー」が設けられ、子供たちが黄色い声で鳥モツやほうとうの販売に当った。
チアリーダー部
望月美沙都部長(2年)は「新チームになって初めてだったので緊張しました。三重の総文祭パレードでは思ったように出来なかったので2年生はリベンジの気持ち、1年生は初めてのパレードを成功させようという気持ちで臨みました。笑顔でパレード出来ました。11月には5日に芸文祭パレード、15日にマーチング・バトンがあるので頑張りたい」と話し、吹奏楽部
金子英未部長は「甲府市の盛大な祭りに参加できて光栄でした。まつりに参加した一人ひとりが街を愛していることが伝わって来て、私達もパワーを頂くことが出来ました、とても楽しかった。11月2日の芸術文化祭で県代表になり、宮崎に行けるようしっかり練習したい」と語った。
参加した子供たちは祭りを楽しみ、青年たちは自分を元気にするために、壮年たちは自分とふるさとに活気を戻すために、年配たちは自分とふるさとを誇るために、それぞれがそれぞれの思いで輪になって踊った。小雨が降る中でパフォーマンスを競ったビートtoビートは、審査の結果「華嵐チーム」が最優秀賞を獲得。地方が元気と魅力を失っていく時代の流れに棹を差し、もう一度ふるさとを元気にさせようと再出発した祭りで、甲府市中心街は久し振りに人と活気と元気に満ち溢れた。(M.I)
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