
第31回女子全日本学生ホッケー選手権大会が、10月21日から奈良県の親里ホッケー場などで行われ、25日には決勝と3位決定戦が行われた。
4年ぶり4度目の優勝を目指す山梨学院は、初戦は北海道大学を13対0で破り勢いづき、続く聖泉大学戦では7対1で勝利し準決勝進出。準決勝では、昨年この大会4位の立命館大学と対戦し、加藤彰子や徳島葵、GK浅野祥代らの活躍で4対1で勝利し、4連覇を目指し決勝に駒を進めた。決勝は、2年連続天理大学との対戦になり、勝負の決着は2年連続の延長戦。延長前半は互いに譲らず、激しい攻防が続き両チーム無得点。延長後半14分、日本代表にも選ばれた永山加奈がPCからのリバウンドを決め、これが決勝ゴールとなり、山梨学院はこの大会4連覇を果たした。
なお、同日第58回男子全日本学生ホッケー選手権大会決勝も行われ、初優勝を目指す山梨学院大は、昨年のこの大会2位の立命館大学と対戦し、後半に立て続けに点を奪われ0対5で敗れ、準優勝となった。
女子の決勝の相手は、昨年と同じ天理大学。12時30分、天理のセンターパスにより試合開始。先制点は、山学・加藤彰子(3年 横田)。山学は開始早々から、積極的にボールを運び、前半4分、三橋亜記(2年 築館)が右サイドからドリブルで突破し、シュート。ボールはゴールキーパーにセーブされるも、加藤がこのこぼれ球を見逃さず、素早い対応で決めて先制。一方の天理は、スピードを生かしたカウンター攻撃で山学ゴールを狙い、前半13分に山学のクリアボールをゴール前に繋ぎ、同点とする。
リードしたい山学は、三橋や永山加奈(2年 樋脇)らがドリブルで敵陣に攻め入るも得点には繋がらず、さらに、前半30分、32分にはPCのチャンスを得るも決めることが出来ず1対1の同点で前半を折り返す。
後半に入ると山学は、立て続けにPCを奪い、後半13分、丁ナリ(3年 松谷女子)がヒットシュートを決め、2対1と勝ち越す。対する天理は、山学のミスから攻撃を仕掛け、試合終了直前の後半33分に前半と同点ゴールを決めた大塚が2点目を決め、2対2の同点とした。
そのまま、2対2のまま後半は終了し、2年連続の延長に突入。お互い一歩も引かず激しい攻防が続き、試合は延長後半に。延長後半になると、山学ペースで試合は進み、延長後半14分、山学・永山がドリブルからPCを奪い自らリバウンドを決め、これが決勝ゴールとなり、14時10分試合終了。4年連続4度目の優勝を果たした。
4度の優勝を味わった徳島葵主将(4年 京都すばる)は、「みんなを信じて、仲間を信じて、自分自身を信じてやろうということをずっと言ってきた。今日も勝つことしか考えていなかった。後半終了間際に追いつかれたが、負ける気はしなかった。先輩たちが残してくれた連覇を受け継いで自分たちが4連覇出来たことはすごく嬉しい。」と語り、延長後半で決勝ゴールを決めた永山加奈選手は「決勝ゴールの瞬間は記憶が飛んでしまってよく覚えていない。シニアの大会の南アフリカから帰って来てからチームに合流し、みんなと調整出来なかったがチームのために何か残せたらと試合に臨んだので、最後に決勝ゴール決めれてよかったです。」と話した。
また、チームを指揮したジョン・シアン監督は「インカレの決勝になると厳しい試合になると思っていた。今年はいろんな部分で力を出し切れていなかったが、選手たちは、本番になって今までにない力を出してくれた。」と話し、選手を讃えていた。(Y.Y)
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