
山梨学院大学・山梨学院短期大学と山梨県は11月26日、山梨県庁で「健康・栄養・食育」に関する連携協定に調印した。調印式には山梨学院大古屋忠彦学長、山梨学院短大三神敬子学長、山梨県横内正明知事が出席、3人が連携協定書に署名した。この協定は、山梨学院大に管理栄養士養成機能を持つ健康栄養学部管理栄養学科、山梨学院短大食物栄養科に製菓衛生士・レストランサービス技能士を養成するフードクリエイトコースが新設されるのを受けて、県民の健康と栄養、食育の推進を官と学とが連携して取り組もうと結ばれた。横内知事は「県民の健康増進に一層の充実を図っていきたい」と挨拶、古屋学長は「ふるさとから愛される、誇りに思われる大学にしたい」と話し、三神学長は「フルーツ王国・観光王国山梨の活性化に貢献したい」と語った。協定に基づき、12月中旬に第1回連携推進協議会が開かれ、連携事業がスタートする。
協定締結の準備は昨年7月から始まり、山梨県にとっては健康長寿日本一県の維持を始め、県民の健康を推進する観点から、山梨学院大・同短大にとっては研究の充実と地域貢献をさらに活発化させる観点から、双方の意見が一致し新学部開設が認可されたのを機に協定が結ばれた。
横内正明知事は「山梨学院大学に栄養に関する新学部が出来ることは本県にとっても慶賀な事、健康・栄養に関する様々な知見を頂き健康行政に役立て、県民の健康増進に一層の充実を図っていきたい」と挨拶した。
古屋忠彦学長は「半世紀以上の歴史を持つ山梨学院にとって本年は特別な年、学校体系が一貫した年であり、新学部が新しくスタートする年。地域との連携・貢献をさらに強め、ふるさとから愛される、誇りに思われる大学にしたい」と話した。
三神敬子学長は「少子高齢化の時代にいかに食生活を守るかが大きな課題。新設するフードクリエイトコースでフルーツ王国・観光王国山梨の活性化に貢献する人材を育成したい、健康増進と地域活性化に邁進していきたい」と語った。
山梨学院大学が開設する新学部の健康栄養学部管理栄養学科は、「食」をキーワードに、地域社会の健康の向上と、健康・栄養の分野で活躍する人材育成をになう。10月30日に文部科学省から学部設置が認可され、来年4月に誕生する。入学定員は40名(3年次編入定員10名)、学位は学士(栄養学)、現在厚労省に管理栄養士国家試験受験資格、栄養士資格、文科省に栄養教諭1種免許状の認可申請中。一方、山梨学院短期大学は平成22年度に食物栄養科を再編する予定。健康・栄養のスペシャリストをめざす栄養士コース(既設)と菓子作りのプロフェッショナルをめざすフードクリエイトコース(22年4月新設)の2コースとなる。栄養士コースの入学定員は80名、学位は短期大学士(食物栄養学)、栄養士資格、中学教諭2種免許状(家庭)、レストランサービス技能士3級受験資格(新設)。22年度に新設されるフードクリエイトコースの入学定員は30名、学位は短期大学士(食物栄養学)、製菓衛生師受験資格(新設)、レストランサービス技能士3級受験資格(新設)、洋菓子作り・パン作りのプロを養成する。(M.I)
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